種別 | 論文 |
主題 | 鉄筋コンクリート耐震壁の終局強度及び靱性の評価法 |
副題 | |
筆頭著者 | 壁谷澤 寿海(横浜国立大学) |
連名者1 | 橋場 久理子(東京都庁) |
連名者2 | |
連名者3 | |
連名者4 | |
連名者5 | |
キーワード | |
巻 | 10 |
号 | 3 |
先頭ページ | 361 |
末尾ページ | 366 |
年度 | 1988 |
要旨 | 序 耐震壁を含む鉄筋コンクリート建物の終局強度型耐震設計法における耐震壁の設計では、予想されるせん断カレベルに対して十分な強度を確保してせん断破壊を防止するとともに、特に壁脚では、予想される変形レベルに対して靱性を確保することが重要になる。耐震壁の靱性評価法に関する既往の研究では、各パラメータの影響が定性的には明らかにされているものの、定量的な評価法はまだ確立されていない。本研究は、塑性理論にもとづいた耐震壁のせん断終局強度算定式を検証するとともに、靱性評価法として、(1)せん断強度式にもとづいて実用的に靱性を保証する方法、(2)平面応力の釣合いとコンクリートの終局歪にもとづいて曲げ変形およびせん断変形の和として終局変形を算定する方法、を示し、それぞれ実験結果と比較する。 まとめ 耐震壁のせん断強度理論式を実験結果と比較して検証し、側柱の拘束効果を採り入れた算定式が精度を向上させることを示した。また、靱性評価法として、(1)せん断強度式にもとづく方法、(2)コンクリート終局歪にもとづく方法、を示し、それぞれ実験結果と比較した。(1)の方法は、設計への応用として実用的であるが、実験結果に対してはばらつきが大きい。(2)の方法では、実験で測定された変形を曲げ変形とせん断変形に分離して評価することにより、算定法が理論的に明快になり、平面応力場を基本として曲げ理論を修正した定式化により、通常の曲げ理論のみでは理解が困難な実験結果における終局変形の絶対値、シアスパン比の影響、破壊モード等を大略説明できることを示した。 |
PDFファイル名 | 010-01-2066.pdf |