種別 | 論文 |
主題 | 有開口高配筋耐震壁のせん断終局強度に関する研究 |
副題 | |
筆頭著者 | 堤 英明(佐藤工業) |
連名者1 | 東浦 章(佐藤工業) |
連名者2 | 佐藤 和英(佐藤工業) |
連名者3 | 近藤 吾郎(京都大学) |
連名者4 | |
連名者5 | |
キーワード | |
巻 | 10 |
号 | 3 |
先頭ページ | 367 |
末尾ページ | 372 |
年度 | 1988 |
要旨 | はじめに 高配筋耐震壁の弾塑性性状に及ぼす開口の影響については、一般的な配筋量の耐震壁に比べてその基本的な性状の把握が十分ではない。著者らは、これまで有開口耐震壁の開口の大きさ、個数、位置および形状をパラメータとする実験を実施し、それらが復元力特性や破壊性状に及ぼす影響について検討した。その結果、開口が偏在する場合の最大耐力は、既往の開口低減式では推定できないこと、また、破壊性状は開口の位置によって異なることなどが確認できた。本研究では、有限要素法によって有開口耐震壁の弾塑性解析を実施し、実験ではとらえにくい壁板内部の応力状態や開口の位置の違いによる応力の伝達状況を明らかにするとともに、開口と壁板のせん断終局強度との関係を推定した。 まとめ 有開口高配筋耐震壁の弾塑性有限要素解析を行い、これまでの実験方法と合わせてその基本性状を検討した結果、以下のことが明らかになった。1)有開口耐震壁では、開口周囲に応力の伝達がなされず、壁板の耐力に寄与しない部分が生じる。特に、開口が圧縮応力の大きくなる部分にある場合、この影響による耐力の低下が大きい。2)有開ロ耐震壁の最大せん断応力度は、開口の大きさおよび位置の影響を考慮し、応力の伝達に有効な壁板部分の和である有効面積を求めて、コンクリートの負担せん断強度を評価することにより推定することができる。 |
PDFファイル名 | 010-01-2067.pdf |