種別 | 論文 |
主題 | 鉄筋コンクリ−卜耐震壁の開口補強法に関する実験的研究 |
副題 | |
筆頭著者 | 壁谷澤寿海(横浜国立大学) |
連名者1 | 鬼海 義治(清水建設株式会社) |
連名者2 | 木村 匠 (横浜国立大学) |
連名者3 | |
連名者4 | |
連名者5 | |
キーワード | |
巻 | 10 |
号 | 3 |
先頭ページ | 409 |
末尾ページ | 414 |
年度 | 1988 |
要旨 | 序 耐震壁に開口を設ける場合の設計法は、日本建築学会の構造計算規準[1](以下学会規準)において、開口の割合による剛性と耐力の低減率および開口周囲の補強筋量の算定法が示されている。しかし、この開口補強筋量の算定方法は平板の弾性理論に基づいており、通常かなりの補強筋量が要求されるにもかかわらず、ひび割れ以降の挙動、特に終局強度に対してはあまり有効でないと考えられる。一方、最近の実験[2]等により、終局強度あるいは靱性に対して、学会規準によるものよりも効果的な開口補強方法があることがわかってきている。本研究は開口耐震壁の補強設計法の開発を念頭においた研究の一環として、曲げ降伏型に設計した開口耐震壁の実験を行ない、補強筋等を検討したものである。 結論 (1)開口補強の違いにより、強度、破壊モードに違いがみられた。学会規準による開口補強の試験体K12は開口横でせん断破壊し、X型補強筋のK13は壁脚部でスリップ破壊した。(2)K13のX型補強筋は、引張側、圧縮側ともにほぼ降伏して有効にせん断力を負担しており、開口補強方法として効果的である。(3)本実験では、K13は無開口のK11と同等の強度と変形能力があり、開口横を有効に補強して破壊しないようにすれば、無開口と同様の挙動を期待して設計することが可能である。(4)無開口試験体の変動シアスパン型加力実験では、変形部材角R=1/100(K2)と、 R=1/50(K11)の繰り返し加力では最大強度に明らかな差がある。この強度差は、従来の強度算定式等では説明できず、変形レベルを考慮した検討が必要である。 |
PDFファイル名 | 010-01-2074.pdf |