種別 | 論文 |
主題 | 袖壁に設けた構造目地の効果 |
副題 | |
筆頭著者 | 野村 設郎(東京理科大学) |
連名者1 | 青柳 喜浩(宮城職業訓練短期大学校) |
連名者2 | |
連名者3 | |
連名者4 | |
連名者5 | |
キーワード | |
巻 | 10 |
号 | 3 |
先頭ページ | 439 |
末尾ページ | 442 |
年度 | 1988 |
要旨 | まえがき 近年の地震被害により、非構造壁とされていた雑壁が、耐力的にも架構に影響を及ぼした(柱の短柱作用等)例が見られた。その回避策として、架構と雑壁との境界に断面欠損形式の構造目地を設けることが考えられ、構造計算指針の中にも耐力的に無視できる壁厚(スリット)の規定が盛り込まれた。しかし、既往の研究成果からこのスリットではその厚さを施工可能なかぎり薄くしたとしても、その影響を完全に無視することはできないと考えられる。本研究では、RC高層壁式ラーメン構造(以下HFW構造)の袖壁付き梁に、この構造目地を設けた場合の耐力的な影響を、定量的に評価することを目的として実験を行った。 まとめ 1)曲げ降伏先行型の袖壁付き梁に構造目地を設けて梁への影響を小さくする場合には、袖壁と上下の梁との境界に構造目地を配することがより目地効果を期待できると考えられる。2)このような圧縮力伝達型の構造目地を設けた場合には、梁の最大せん断力を袖壁の無い梁の最大せん断力より割増して考える必要があり、そのせん断力の割増率は(4.3)式によって推定できることが実験的に求められた。今後の理論的解析によりさらに一般の設計に役立てたい。 |
PDFファイル名 | 010-01-2079.pdf |