種別 論文
主題 鉄筋コンクリート造学校建築の簡易耐震性能評価方法
副題
筆頭著者 清水 泰(東京都立大学)
連名者1 広沢 雅也(建設省)
連名者2 大久保全陸(九州芸術工科大学)
連名者3 秋山 友昭(東京ソイルリサーチ)
連名者4  
連名者5  
キーワード
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先頭ページ 443
末尾ページ 448
年度 1988
要旨 はじめに
現在までに、学校校舎建物の耐震性能に関して多数の検討が行なわれて来ているが、その結果を見ると「耐震性能上に問題点が有ると思われる」と判定された校舎建物は決して少なくない。耐震診断結果を基にして耐震補強工事が行なわれた校舎建物も多く、また、近年の地震被害の状況を見てもその判定結果がある程度裏付けられている。学校校舎建物の公共性を考えると、特に、多数の児童が長時間建物を使用しており、さらに、災害時には救急避難所として利用される事が多く、校舎建物に多大の被害を受ける事は市民の心理的側面に与える影響が大きいと言った事等を考え合わせると、頻度の小さい大地震時に於いても校舎建物の被害は極力最小限に留めるように最大限の努力をするべきであろうと思われる。そのためには、まず既存の学枚校舎建物の耐震性能を出来るかぎり正確に把握する必要が有ると思われるが、現在、日本の校舎建物の数は鉄筋コンクリート造の小・中・高等学校に限っても数万棟有り、これら多数の校舎建物の耐震性能を検討するためには、比較的簡便で出来るだけ精度良く評価する方法の開発が望まれる。本報告は以上の事項を考慮して、鉄筋コンクリート造学枚校舎建物の耐震性能の評価とその判定方法に関し、建物の特殊性をある程度考慮に入れた簡便な評価方法を、既往の代表的な耐震診断方法[1]を参考としてこれを簡略化した形で提案し、その方法による耐震診断結果と上記の既往の耐震診断方法を適用した結果との比較検討を行ない、それらの資料を基にして簡易耐震診断方法の可能性に付いて述べるものである。
まとめ
本報告で提案している簡易診断と耐震3次診断とを比較すると、資料間の相関性は比較的良いものが見られており、耐震壁が少なく、均一の柱からなり、スパン等もあまり変化しない学校建築長辺方向の耐震性能判定には簡易診断で十分に精度の良い判定をする事が可能であろうと思われる。しかしながら、判定のボーダーライン上に来る建物や、小規模建築で特殊教室等が多い建物に対しては多少問題がある事もあり、この点に関しては十分に注意する必要があると思われる。
PDFファイル名 010-01-2080.pdf


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