種別 | 論文 |
主題 | 二方向水平加力を受ける腰壁・垂壁付RC柱の破壊性状について |
副題 | |
筆頭著者 | 城 攻(北海道大学) |
連名者1 | 後藤 康明(北海道大学) |
連名者2 | 柴田 拓二(北海道大学) |
連名者3 | |
連名者4 | |
連名者5 | |
キーワード | |
巻 | 10 |
号 | 3 |
先頭ページ | 507 |
末尾ページ | 512 |
年度 | 1988 |
要旨 | 序 一方向にのみ腰壁・垂壁を有する柱では、シアースパン比が壁面内方向と直交方向で異なるために実際の地震動の入力のように任意方向の水平カを受けるときには両方向の破壊形式や靱性性能の相違ならびに両方向の曲げ降伏ヒンジが発生位置の分離の程度によって、それぞれ一方向の正負繰返水平カを受けた場合と異なる挙動を示す可能性がある。本研究はこのような柱が二方向曲げ剪断を受けて破壊に至るときの耐力と変形性状を、壁高さと剪断補強筋比を変化させて実験的に検討したものである。 結語 二方向加カを受ける腰壁・垂壁付RC柱の破壊性状を把握するために壁高さ、柱剪断補強、加力方法の異なる6体について実験的に検討を行ったが、結果を以下のように要約できる。1)破壊状況:初亀裂発生時期は加力方法による差異は見られなかったが、剥落圧潰の発生時期は二軸加力を行ったものの方が早かった。しかし、最終的な破壊状況に大きな違いはなかった。2)荷重変形関係:二軸加力を行った試験体の方が、耐力あるいは変形能力で劣る傾向がみられた。3)各部変形:柱主筋歪度は壁に接合する面の中段筋が圧縮側では開口端位置、引張側では柱頭よりの位置にピークを生じた。曲率はX方向加力時においても終局時には柱頭柱脚部で増大した。4)諸耐力:二軸加力時の曲げ初亀裂耐力は、開口端部と柱頭・柱脚部に発生する亀裂耐力計算値としてそれぞれ二軸式、一軸式が対応し、柱の部位によって変形に対する拘束条件の違いが明かとなった。剪断初亀裂耐力、降伏耐力、終局剪断耐力については実験値主軸方向成分が各々の耐力計算値と良く対応した。(本研究は文部省科学研究補助金を受けて行われたものである) |
PDFファイル名 | 010-01-2091.pdf |