種別 | 論文 |
主題 | 被覆形鋼管コンクリート柱のせん断強度 |
副題 | |
筆頭著者 | 佐々木良一(摂南大学) |
連名者1 | 南 宏一(大阪工業大学) |
連名者2 | 若林 實(日本建築総合試験所) |
連名者3 | |
連名者4 | |
連名者5 | |
キーワード | |
巻 | 10 |
号 | 3 |
先頭ページ | 535 |
末尾ページ | 540 |
年度 | 1988 |
要旨 | 序 鋼管コンクリート柱の断面構成としては、充てん被覆形、被覆形および充てん形の3種類があり、これらの構造形式は、鋼管主材の内側あるいは外側をコンクリートおよび鉄筋コンクリートで補強することによって、鋼管部材の力学的性状を改善することを意図としたものである。充てん形柱のせん断抵抗についての研究は近年多く行なわれているが、被覆形柱のせん断抵抗に関する研究については殆ど皆無に近い状態である。そこで、この被覆形柱について一定軸力と繰り返し曲げせん断力を受けたときのせん断抵抗に関する力学的性状を把握するために、一連の実験変数をもつ被覆形、中空形(鋼管を除外しその部分を中空とした被覆部分のみの純鉄筋コンクリートの断面構成)および純鋼管を含む135体の試験体を用いて、そのせん断破壊性状について実験的研究を行った。本論文は、この実験研究の研究成果のうち終局せん断強度について考察するもので、あわせて日本建築学会RC基準に示されているせん断強度式の妥当性について検討したものである。 結語 被覆形鋼管コンクリート柱の終局せん断強度を求めるとき、被覆鉄筋コンクリート部分の評価が重要となる。本研究の結果、被覆鉄筋コンクリート部分を評価するとき、B式で評価すれば実用的に最も適合した妥当性のある結果を得た。そして、これが改定された日本建築学会鉄骨鉄筋コンクリート構造規準中の該当式である。また、純鋼管は(3)、(4)式で評価し、被覆鉄筋コンクリート部分はB式で評価しその両者の累加で終局せん断強度を求められることが確認された。 |
PDFファイル名 | 010-01-2096.pdf |