種別 | 論文 |
主題 | せん断補強筋の強度がRC梁のせん断耐力に及ぼす影響について |
副題 | |
筆頭著者 | 奥出久人(明治大学) |
連名者1 | 新田隆雄(明治大学) |
連名者2 | 狩野芳一(明治大学) |
連名者3 | |
連名者4 | |
連名者5 | |
キーワード | |
巻 | 10 |
号 | 3 |
先頭ページ | 623 |
末尾ページ | 628 |
年度 | 1988 |
要旨 | はじめに 鉄筋コンクリート構造の高層化の傾向に伴い、高配筋、高応力の梁の必要性が高まっている。このような梁で靱性を確保し、脆性的なせん断破壊を防止するには、高密度のせん断補強筋を必要とし、その高密度化を緩和するために高強度せん断補強筋の使用が有効になる。本論文では、3種類の降伏強度を有するせん断補強筋を用いた梁のせん断実験を行い、補強筋の強度が部材の耐力及び破壊性状に及ぼす影響について検討した。高強度せん断補強筋の効果に関しては、黒正・福原・小林・松崎らの研究、六車・渡辺らの研究があるが、任意の強度を持つ補強筋の効果を一般化するに至っていない。本研究は、このために有用な知見を加えるものと考える。[5] 結論 1)本実験でも高強度せん断補強筋によるせん断耐力の上昇は認められた。しかし、付着割裂に支配されたため通常の意味でのせん断耐力に対する高強度せん断補強筋の効果を十分把握するには至らなかった。2)実験結果は、せん断補強筋が降伏する範囲と降伏しない範囲とに分けることができ、前者の耐力はpw・wσyをパラメータとして、後者の耐力はpwをパラメータとして表すことができる。3)本実験は付着割裂破壊に支配されたが、高強度せん断補強筋を用いた場合も、最大耐力は荒川(mean)式の計算値をやや上回る結果が得られた。4)主筋の歪分布から求めた付着応力度の最大値は森田式による付着割製強度に概ね適合した。 |
PDFファイル名 | 010-01-2111.pdf |