種別 論文
主題 ひびわれの開閉挙動に及ぼすせん断すべりの影響に関する基礎実験
副題
筆頭著者 野口  博(千葉大学)
連名者1 飯塚 崇文(千葉大学)
連名者2 徳永 雅昭(千葉大学)
連名者3  
連名者4  
連名者5  
キーワード
10
3
先頭ページ 639
末尾ページ 644
年度 1988
要旨 研究目的
鉄筋コンクリート(RC)部材が、地震時のように正負繰り返し荷重を受ける時の復元力特性を、FEMによる曲げせん断解析により精度良く把握するためには、ひび割れ開閉挙動におけるひび割れの局部接触効果の合理的なモデルの設定が重要となる。著者らは、以前にFEMによる柱梁接合部の正負繰り返し載荷時の解析を行い、除荷時のひび割れの閉じ過ぎにより生じた除荷剛性の軟化現象に対し、Darwin、及び森田の研究を参考にして、ひび割れ面の局部接触効果を考慮し、徐々にクラックリンク要素のバネ剛性を復活させるように、図1に示すようにモデル化して、問題 の解決を試みた。その際、せん断力等によるひび割れに平行方向のずれ(図1のWh)が大きい程、局部接触効果が顕著に現れることを特に意図した。その結果、除荷時のひび割れの閉じ過ぎは防止され、除荷剛性もより実験結果に近づくことがわかった。しかし、このモデル化には十分な実験の裏付けがあるわけではないので、今後、復元力特性の解析精度を向上させるためには、最近の松崎・福山らによるひび割れ開閉実験のようにモデルを検証する基礎実験が必要である。そこで、本研究では、ひび割れ開閉挙動に及ぼすせん断すべりの影響に関する基礎実験を行い、本報告では、ひび割れ開閉挙動での局部接触効果とひび割れ再開開始点の定式化を試みることに重点を置いた。
まとめ
ひび割れ発生域での開閉挙動に及ぼすせん断すべりの影響に関し、局部接触点とひび割れ再開開始点等の評価式を得ることができた。今後、FEMによる解析精度の向上のために、松崎・福山らによるひび割れ開閉モデルのようにひび割れ開閉挙動全域にわたりモデル化を試み、更にFEM解析モデルに組み込んで行くことが大切である
PDFファイル名 010-01-2114.pdf


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