種別 | 報告 |
主題 | 構造体コンクリートの品質変動に及ぼすフレッシュ時の分離性の影響 |
副題 | |
筆頭著者 | 十代田知三(芝浦工業大学) |
連名者1 | 小林 幸一(芝浦工業大学) |
連名者2 | |
連名者3 | |
連名者4 | |
連名者5 | |
キーワード | |
巻 | 10 |
号 | 2 |
先頭ページ | 85 |
末尾ページ | 90 |
年度 | 1988 |
要旨 | 緒言 構造体コンクリートの品質変動の要因は数多いが、特に生コンクリートの分離抵抗性と流動性とは直接的に影響が大きいといわれる。本研究は、コンクリート構造物において、主としてフレッシュ時の分離性が硬化後の品質変動に及ぼす影響をマクロに把握することを目的として、分離性の異なる各種コンクリートを打設した実大構造物モデルについて硬化後の諸特性の変動を調べ比較検討したものである。実構造物について品質変動を調べた報告は多いが、バッチ間の変動の影響が含まれてしまうこと、フレッシュ時の特性が不明であること、等の点で資料不足である。なお、実大モデル実験については、構造物の品質評価方法ならびに非均質性・異方性に関する研究のため、シリーズとして行っており、逐次報告しているが、最近ではI〜IIIをまとめた異方性調査結果[1]、IIIから取り出した分離低減剤の効果[2]、IVとして実構造物(建物)の調査結果[3、4]などがある。 結語 4シリーズにわたる実大モデル構造物実験において、各種コンクリートの分離性と品質変動との関係を比較検討した結果から次のように言えよう。各シリーズにおける諸物性の変動係数の、コンクリート種類による差異に共通する傾向は以下のようである。(1)フレッシュ時に分離性の大きいコンクリートほど、硬化後の諸物性の変動係数が大きい。(2)セルロースエーテル添加や造殻混練などの分離低減の為の手法や流動化工法は、構造体コンクリ−トの品質変動の改善に効果がある。なお、今後の課題として、まだ固まらないコンクリートの流動性と分離抵抗性との兼ね合いを総合的に評価できるシステムの開発が必要であると考える。 |
PDFファイル名 | 010-02-1016.pdf |