種別 報告
主題 ボックスカルバートのコンクリート硬化時における温度応力と物性値について
副題
筆頭著者 井上  元(五洋建設)
連名者1 内藤 英晴(五洋建設)
連名者2 小堀 光憲 (五洋建設)
連名者3 安藤 雅彦(五洋建設)
連名者4  
連名者5  
キーワード
10
2
先頭ページ 187
末尾ページ 192
年度 1988
要旨 まえがき
セメントの水和熱による温度応力はマスコンクリートのひびわれ発生の原因の一つであり、重要な検討すべき事項である。ボックスカルバートでは温度応力に起因するひびわれが側壁および中壁に発生し易い特徴が有り、この種のひびわれはコンクリ−トの部材断面を貫通していることが多く、構造物の耐久性や水密性を大きく低下させるものである。そこで、温度応力の発生メカニズムを把握するとともに、温度応力の予測手法を確立することが必要である。温度応力を推定する手法としては、有限要素法(以下FEMと略記)が現在幅広く用いられており、最近ではCompensation法(以下CPMと略記)により簡便にFEMに近い解を得ることもできる。特に、ボックスカルバートに生じるひびわれの方向を考えると、その温度応力の解析方法としてCPMは有効な方法である。また、これらの解析手法を用いてより精度の高い事前予測を行うには、硬化過程におけるコンクリートの物性値を適切に採り入れることも必要である。そこで今回、ボックスカルバートにおける温度応力発生状況を調べるとともに、CPMの適用性を検討するために、コンクリートの温度、ひずみおよび温度応力を実測し、その硬化時挙動を調査し、さらに硬化過程におけるコンクリートの物性値についても考察を行った。
結論
1) 式(1)を利用して、ごく若材令におけるコンクリートの有効弾性係数を求めるには、ごく若材令のコンクリートおよびセンサーの熱膨張特性を把握する必要がある。2) CPMは一種の曲げ理論を用いており、対象構造物の寸法比がL/H>1の範囲内でのみ適用可能である。本ボックスカルバートにおいては、L/Hが約1.3と小さくCPMの適用限界に近いところであるにもかかわらず、断面内のひずみ増分はほぼ直線分布をしており、中空断面を有するボックスカルバートにもひずみ増分の直線性を仮定したCPMは十分に適用可能であることか判った。
PDFファイル名 010-02-1033.pdf


検索結果へ戻る】 【検索画面へ戻る