種別 報告
主題 イメージコンバータカメラによるコンクリート系部材のひびわれ伝播観測システムに関する基礎研究
  
副題
筆頭著者 中野清司(東京電機大学)
連名者1 立花正彦(東京電機大学)
連名者2 矢嶋俊之(東京電機大学)
連名者3 伊勢賢郎(西松建設)
連名者4  
連名者5  
キーワード
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先頭ページ 379
末尾ページ 384
年度 1988
要旨 はじめに
コンクリートは、建築構造物を造るとき施工性、経済性の面で現在広く使われてきている建築材料の一つであり、多くの特性を持ったものの複合組織構造である。そのため養生等の環境条件、加力方法の変化にともない力学的特性や強度特性が複雑に変化するため、それらを把握することは容易ではない。そこで本研究では、まず最も基本的となるコンクリートのひび割れ発生及びその進展状況に着目し、そのメカニズムを解明する基礎を築くため、以下に示す情報を踏まえて巨視的現象を予測し得る方法を見いだすべく、1)ひび割れ伝播速度2)ひび割れ進展長さ状況3)ひび割れ幅の成長状況4)載荷開始とひび割れ発生の時間差5)ひび割れ発生によるアコースティックエミッション波形の性質6)ひび割れ発生による電圧変化の状況などを把握しようとするものである。この研究では、これらコンクリートのひび割れ及び破断の進行状況を可視的に観測することを第一として考えて、研究装置システムを開発することから着手した。可視時に観測することの出来る装置としては超高速度撮影(数10μSEC.〜数100μSEC.)が可能なイメージコンバータカメラを中心にした装置を開発した。さらに、飛来物などを始めとする衝撃作用や爆発などの衝撃的外力が作用したときのひび割れ状況に着目し、その基礎的研究としてモルタルを使用した衝撃曲げ実験にこの研究測定装置を用い、上記の項目1〜4について検討したものである。
まとめ
コンクリートのひび割れ発生から破壊に至るまでの挙動を可視的に観測できる測定装置の開発を行い、この装置を用いて飛来物などをはじめとする衝撃作用や爆発などの衝撃的外力が作用したときのコンクリートのひび割れ状況に着目し、その基礎的な研究としてモルタルを用いた衝撃曲げ実験により曲げひび割れ長さの進展状況及びひび割れ幅の広がり状況を可視的に観測することができ、この結果より、衝撃よりひびが発生するまでの時間、ひび割れ長さの伝播スピード、ひび割れ幅などの性状に及ぼす影響因子について定性的な傾向を把握することができた。
PDFファイル名 010-02-1067.pdf


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