種別 | 報告 |
主題 | RCプリズム中における塩分の蓄積と鉄筋の腐食の経時変化 |
副題 | |
筆頭著者 | 角 徹三(豊橋技術科学大学) |
連名者1 | 熊谷伸一(竹中工務店) |
連名者2 | |
連名者3 | |
連名者4 | |
連名者5 | |
キーワード | |
巻 | 10 |
号 | 2 |
先頭ページ | 541 |
末尾ページ | 546 |
年度 | 1988 |
要旨 | はじめに 近年、深刻な問題として取り上げられている塩害問題を検討する上で、塩害環境下にある構造物を経時的に観察して行くことは、重要な検討項目に挙げられる。そこで著者等は、長期にわたり、その劣化の過程を追跡することを目的に、RCプリズム供試体を用いた屋外暴露試験を昭和60年12月に開始し、現在も継続して行っている。本報告は、これまでに回収した暴露期間7ヶ月および暴露期間19ヶ月の供試体を対象に、コンクリート中に蓄積している塩分量と鉄筋の腐食量を測定し、コンクリート中の塩分の蓄積と鉄筋の腐食の経時変化について検討したものである。 まとめ 暴露期間19ヶ月までの範囲で、以下のことが明らかになった。(1)供試体内部の塩分濃度分布は表層部が高く、内部が低い、すりばち状の分布形状である。(2)ひび割れは塩分の浸入を容易にし、鉄筋の腐食に深く関与する。(3)暴露中に腐食が原因で発生したと思われるひびわれが観察できた。(4)防食上有効なかぶり厚さは、鉄筋径の3倍以上である。(5)エポキシ塗装鉄筋およびモルタル塗装鉄筋に防食効果が確かめられた。今後も、コンクリート中の塩分の蓄積と鉄筋の腐食の関係を経時的に明記していく所存である。 |
PDFファイル名 | 010-02-1095.pdf |