種別 報告
主題 トンネルの吹付・覆工コンクリートへの格子状FRP筋の適用
副題
筆頭著者 関島 謙蔵(清水建設)
連名者1 池田謙太郎(清水建設)
連名者2 名倉 健二(清水建設)
連名者3 関根 健一(大日本硝子工業)
連名者4  
連名者5  
キーワード
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先頭ページ 695
末尾ページ 698
年度 1988
要旨 まえがき
近年、トンネル技術の進歩と発展は著しく、トンネル工事においてはNATM(New Austrian Tunneling Method)が主流になりつつある。NATMの支保部材としての吹付けコンクリートを補強するために溶接金網が使用される場合があるが、溶接金網は剛性が高いため凹凸の大きいトンネル壁面へのなじみが悪く、かつ効率的な取付け方法がないので、取付け作業に多くの手間を必要としている。さらに、施工前の保管中にさびが発生しやすく、施工後も坑内の浸透水等によって腐食する可能性がある。また、トンネルは通常コンクリート覆工を行うが、しばしばこれを補強するために鉄筋が使用されている。しかし、環境条件か劣悪で、酸性水等が流れる導水路トンネルでは鉄筋が腐食する恐れがあり、あるいは腐食に問題がなくても坑内は作業空間が狭いので、鉄筋の組立てに多くの時間と労力を費やしている。一方、鉄筋代替材料として開発された格子状の繊維強化プラスチックス(FRP)筋は耐食性に優れ、軽量である等の特徴を有するので、吹付けコンクリートや覆工コンクリートの補強材として有望である。本報告では、トンネルの吹付け・覆工コンクリートへの格子状FRP筋の適用について述べる。
まとめ
吹付けコンクリート用補強網としてのFRPメッシュは、全国各地のトンネルで昭和62年末までに約1300m2の使用実績がある。トンネルの種類も変化に富んでおり、導水路トンネル、トンネル式配水池の他、施工後も掘削しやすいという利点から先進導坑にも採用されている。工期短縮をも含めた経済的な効果を考慮すれば、その他のトンネルへも十分適用可能である。一方、覆工コンクリート用補強筋としての格子状FRP筋の使用例は少ないが、劣悪環境下で使用され、かつ工期短縮による効果・影響の大きい各種トンネルの補修工事等への適用が有望と思われる。
PDFファイル名 010-02-1123.pdf


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