種別 | 報告 |
主題 | ∪形断面のPC板を埋設型枠に用いた合成床板の載荷実験 |
副題 | |
筆頭著者 | 小森 清司 (長崎大学) |
連名者1 | 永藤 政敏 (長崎大学) |
連名者2 | 佐藤 龍生(大成建設) |
連名者3 | 村上 義彦(富士ピー・エス・コンクリート) |
連名者4 | |
連名者5 | |
キーワード | |
巻 | 10 |
号 | 3 |
先頭ページ | 115 |
末尾ページ | 120 |
年度 | 1988 |
要旨 | はじめに 近年スパンの長大化や積載荷重の重量化が進む中で、床板のひびわれ防止が重要な課題となり、床板の剛性や耐力を損なわずに贅肉を落し自重を軽減する方法が模索されている。本報告はその一環として、床板の断面中央に大きな空洞を設けて軽量化とスパンの長大化をはかるU形の断面をしたPC板埋設型枠とその上にコンクリート床板を後打ちした合成床板に対して載荷実験を行い、それらの力学的特性とひびわれ性状を明らかにした。 結び 本実験より次のことがわかった。1)PU板のひびわれ発生荷重は施工荷重の2倍以上と高く、PUCS合成床板のひびわれ発生荷重も設計用積載荷重の2倍以上あって、両者共十分実用に供しうる。2)PUCS合成床板は設計用積載荷重の6倍もの耐力を保有している。3)PUCS合成床板の荷重〜たわみ性状は、靱性に富む安定した曲げ性状を示しており最大荷重到達、除荷後の残留たわみもδmaxの1/2と小さくPC材の特性を示す。4)PU、PUCS板とも、ひびわれは数が多く、均等に分散して細かい、しかもプレストレスが有効に働き荷重を除荷すると、ほとんど目視できないほどに閉じる。5)PUCS板端部のひびわれ性状はRC材の性状を、中央部はPC材の性状を示す。6)固有振動数は23Hzと比較的小さいが、ひびわれが発生しても10%程度の低下である。7)断面中央に中空部を持つ合成床板は、長方形断面の一方向床板に比べると同一積載荷重に対して40%程度の自重を軽減できる。8)PU板上の打継部に設けた細かい溝や粗面仕上は上縁に後打するコンクリート床板との一体化に有効である。 |
PDFファイル名 | 010-02-2021.pdf |