種別 報告
主題 特殊軽量形鋼による鋼板とRC板とのずれ止めの耐力と変形
副題
筆頭著者 寺岡  勝(フジタ工業技術研究所)
連名者1 藤原 敏夫(フジタ工業技術研究所)
連名者2  
連名者3  
連名者4  
連名者5  
キーワード
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先頭ページ 131
末尾ページ 134
年度 1988
要旨 はじめに
近年、RCサイロと鋼製サイロのそれぞれのすぐれた特性(RCサイロ:保温性、経済性、鋼製サイロ:気密性)を兼ねそなえた鋼板張りRCサイロが開発され、建設されるようになった。鋼板張りサイロでは、気密材である鋼板を、コンクリート型枠及び構造材としても利用している。鋼板張り構造では、 鋼板とRCとの一体化を図るシアコネクタ(ずれ止め)として、スタッドボルトを用いるのが一般的であると思われるが、ここでは、特殊軽量形鋼(以下、特殊形鋼と略記する)を鋼板にスポット溶接したシアコネクタについて力学性能を検討することにした。このようなシアコネクタの力学性能については不明な点が多いと考えられる。本研究は、上記のことを踏まえ、特殊形鋼による鋼板とRC板とのシアコネクタの力学性能について明らかにすることを目的とし、鋼板の厚さ、シアコネクタの段数、スポット溶接数、等を実験因子とした12体の試験体の押抜実験を行い、耐力(最大強度)及び変形性状についての検討結果を示している。
まとめ
1)鋼板張りRCサイロに特殊形鋼を鋼板にスポット溶接したシアコネクタについて、押抜実験を行なった結果、コンクリートが局部支圧破壊する場合の最大強度は、 鋼板が薄い場合に比べ、厚い場合が大きいことが知れた。スポット溶接破断の最大強度は、スポット溶接の引張せん断強度に溶接点数を乗ずることで、ほぼ予測出来る。コンクリートが局部支圧破壊する場合の最大強度は式により、 鋼板張りRCサイロに用いられている鋼板に比べ、厚い鋼板を用いた場合には若干高めに、又、同程度の厚さの鋼板(t=2.3mm)を用いた場合には若干低めに、予測出来る。2)スポット溶接の破断で最大強度が決まる場合は、靱性のない性状を示し、コンクリートの局部支圧破壊で最大強度が決まる場合は、靱性に富む性状を示す。以上は、特定の特殊形鋼を鋼板とRC板とのシアコネクタに用いた場合の検討であり、特殊形鋼の形状、寸法等が異なる場合については、更に検討が必要であると考えている。
PDFファイル名 010-02-2024.pdf


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