種別 | 招待報告 |
主題 | コンクリートの凍害と細孔構造 |
副題 | |
筆頭著者 | 鎌田 英治(北海道大学) |
連名者1 | |
連名者2 | |
連名者3 | |
連名者4 | |
連名者5 | |
キーワード | |
巻 | 10 |
号 | 1 |
先頭ページ | 51 |
末尾ページ | 60 |
年度 | 1988 |
要旨 | はじめに 凍害は、寒冷地のコンクリート構造物の耐久性を支配する重要な問題である。著者は、これまで、長年にわたってコンクリートの凍害を対象とした基礎的な実験に携わり、凍害現象の基本にアプローチしてきた。以下では、これらの実験研究の概要と、この結果として得られた凍害のメカニズムの考え方、特に細孔構造の役割について紹介したい。 おわりに コンクリートの凍害にアプローチするための基礎的な実験、この結果を検証するための要因効果に関する実験など、著者がこれまで行ってきた凍害に関する研究の成果を、細孔構造の役割に注目してとりまとめた。コンクリートの凍害による劣化が細孔構造とそれに依存した水分の凍結、 この結果としての膨張挙動によって説明しえたものと考えている。しかしながら、コンクリートの凍害において、そのコンクリートが凍結時に水に接する条件や、凍結融解開始以前の含水状態の差もきわめて重要である。本稿で記述したどちらかというと破壊の過程ともいうべき機構に対し、気泡の導入を治めとする凍結融解の繰り返し過程における耐性の機構というべきものも、本稿で述べた機構と同様に、あるいはより以上に重要であると考えている。 |
PDFファイル名 | 010-04-0003.pdf |