種別 | 招待報告 |
主題 | 高強度コンクリートに関する研究とその実用化 |
副題 | |
筆頭著者 | 長滝 重義(東京工業大学) |
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連名者2 | |
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連名者4 | |
連名者5 | |
キーワード | |
巻 | 10 |
号 | 1 |
先頭ページ | 61 |
末尾ページ | 68 |
年度 | 1988 |
要旨 | まえがき 構造物の建造において、その構成材料を高強度化すれば、断面寸法を小さくすることが出来るのみならず、自重の軽減も可能となり、構造物の合理的設計においてその効果は極めて大きいものがある。コンクリート構造物は正しくその効果の最も大きい適用例として挙げられ、古くからコンクリートの高強度化を探る研究がなされてきた。現在では高強度用減水剤(高性能減水剤ともいう)の出現により水セメント比を30%程度まで比較的容易に低減でき、その結果として圧縮強度800〜1000kgf/cm2のコンクリートが工場製品のみならず、現場打ちコンクリートにおいても可能となっている。しかしながら、減水剤の無い時代でもプレス工法の採用によってコンクリートから余分の水分を排出し、結果的にコンクリートの水セメント比を低減させ、1000kgf/cm2以上の強度を得ることに成功したことが報告されている。上の例にみられるようにコンクリートの高強度化を計る上で水セメント比の低減が効果の大きい手法であることは間違いないが、現在ではこのことに加えて、各種混和材の活用、養生方法の改善等によってコンクリート中に生成する水和物の組成や組織を制御し、更なる高強度化を計る方法も研究され、かつ実用化されている。本報告は、高強度コンクリートに関するState of The Art Report として、現在実用化(未だ実施例の無いものも含む)されている高強度コンクリートを対象に、これに関する開発研究の流れを整理し、その実用化への途を説明するものである。 あとがき 本報告は招待論文との主旨から、なるべく筆者の所属する研究室の成果を採り入れるよう配慮した。しかしながら、標題の意味する範囲は極めて広いため、多くの既往文献の資料も合わせ用いて論文作成させて頂いた。参考・引用させて頂いた文献の筆者各位ならびに文献収集および整理に御助力頂いた大賀宏行氏(東京工業大学工学部助手)に心から御礼申し上げる。 |
PDFファイル名 | 010-04-0004.pdf |