種別 | 論文 |
主題 | 鉄筋コンクリート造建築物の耐震設計の現状について |
副題 | |
筆頭著者 | 青山博之(東京大学) |
連名者1 | |
連名者2 | |
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連名者5 | |
キーワード | |
巻 | 10 |
号 | 1 |
先頭ページ | 115 |
末尾ページ | 124 |
年度 | 1988 |
要旨 | はじめに 昭和56年の建築基準法施行令の改正は、鉄筋コンクリート造建築物の耐震設計の歴史の中で、大きな変革であった。それから7年、鉄筋コンクリート造建築物の耐震設計は、現在またひとつの飛躍の時を迎えつつある。その内容で顕著なものは二つあり、第一は、従来ほとんど建設されなかった鉄筋コンクリート造の高層建築物が、昭和60年頃から増加し始め、それに伴って、従来の鉄骨造などの高層建築物の耐震設計で用いられてきた動的耐震設計法を更に高度化した動的耐震設計法が普及しつつあることである。第二は、日本建築学会の鉄筋コンクリート構造運営委員会で長年討議されてきた一般建築物の終局型耐震設計法が、いよいよ指針の形にまとめられる段階に到達したことである。本稿では以上二つの動きに焦点を当てて、鉄筋コンクリート造建築物の耐震設計法の近未来像を概観することにしたい。 まとめ 鉄筋コンクリート造建築物の新しい耐震設計の動向として、高層建築物および終局強度型耐震設計指針の考え方を紹介した。そこには共通して、構造物が想定した全体降伏機構により必要な保有水平耐力を確保し、降伏ヒンジを許容しない部位には破壊を起こさないような十分な強度を確保する設計の考え方が見られる。そこには、地震による被害を受動的に受け止めるというよりは、積極的に被害形態を制御しようとする能動的な考え方がみられる。 |
PDFファイル名 | 010-04-0010.pdf |