種別 論文
主題 広範な粗骨材粒度に適合する調合設計の研究
副題
筆頭著者 星野政幸(北海道工業大学)
連名者1 長島弘(北見工業大学)
連名者2  
連名者3  
連名者4  
連名者5  
キーワード
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先頭ページ 31
末尾ページ 34
年度 1989
要旨 はじめに
昨今の骨材資源の枯渇化に伴い好ましい粒度の骨材が入手出来ずにコンクリート調合を行わなければならない場合が増えている。 しかし、骨材の粒度と実積率から計算した調合が実際のスランプに適合するのはあくまでも標準粒度の範囲に限られている。 この報告では粗骨材の粒度に偏りがある場合を想定し標準粒度をはずれる10種類について川砂利コンクリート及び砕石コンクリートの最適調合を求めた。 この場合、C.T.Kennedyの余剰ペーストの膜厚理論を参考にしたが、同理論は細骨材と粗骨材の実績率、表面積がもとになっている。 この研究では細骨材及び粗骨材の実積率、表面積だけでなく細粗混合状態の実積率、表面率、粗粒率を求めこれらがスランプ(単位水量)にどのような影響を及ぼすかを検討した。この場合、骨材の性状が多岐にわたるため重回帰分析法を利用し、単位水量と各性状間の相関を検討した。
結論
1.細骨材の実績率と粗粒率の関係は0.3mm以下が少ない場合(10%未満)には相関はない。しかし、10%を超えるにつれて相関は高くなる。細骨材と粗骨材を混合して実積率を測った場合、混合割合によって実積率が異なる。混合状態の実積率は細骨材のみの実積率、粗骨材のみの実積率よりも大きくなる。混合実積率の最大はコンクリートの最適細骨材率が存在するS/A=30%-60%にある。この範囲での混合実積率と混合粗粒率の相関性は高いと言える(r=0.810、0.830>0.444)。 2.最適細骨材率における単位水量は細粗混合表面率(0.15mm以下含む)、細粗混合表面率(0.15mm以下含まない)、細粗混合実積率、細粗混合粗粒率及び粗骨打表面率とそれぞれ有意な相関にある。細粗混合表面率(0.15mm以下含む)と最も強い相関を有する。このため、細粗混合表面率(0.15mm以下含む)から単位水量を算出するのが最も適当と考えられる。
PDFファイル名 011-01-1002.pdf


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