種別 | 論文 |
主題 | ダム用コンクリートの強度特性に及ぼす粗骨材の影響 |
副題 | |
筆頭著者 | 安藤兼治(中部電力) |
連名者1 | 杉本忠男(中部電力) |
連名者2 | 梅原秀哲(名古屋工業大学 ) |
連名者3 | 吉田弥智(名古屋工業大学) |
連名者4 | |
連名者5 | |
キーワード | |
巻 | 11 |
号 | 1 |
先頭ページ | 41 |
末尾ページ | 46 |
年度 | 1989 |
要旨 | まえがき コンクリートヘの骨材の影響に関する研究はこれまでに数多くなされているが、そのほとんどがGmax(粗骨材の最大寸法)40mm以下についての研究であり、ダムコンクリートなどを対象としたGmaxが40mm以上の配合ではほとんど行われていない。またダムコンクリートの品質管理手法として強度試験が行われているが、Gmaxが40mm以上の場合はウェットスクリーニングを行って供試体を作製している。特に骨材の影響が大きいダムコンクリートにおいてウェットスクリーニングを行うことは、40mm以上の粗骨材の影響が全く反映されないため、ウェットスクリーニングされたコンクリートの品質が、実際のダムコンクリートの品質と相違していると思われる。 そこで、本研究では、ウェットスクリーニングされたコンクリートの品質を実際のダムコンクリートの品質と比較することにより、ウェットスクリーニングがコンクリート圧縮強度などに及ぼす影響を、特にその要因として考えられる粗骨材の最大寸法および単位水量を指標として検討することにした。 結論 (1)ふるい目が40mm以上の供試体では、ウェットスクリーニングを行わなかった供試体に比べ、見掛けの単位セメント量の増加の割合に対して、圧縮強度の増加の割合が少ないことが明らかとなった。すなわち、ふるい目が40mmの場合を境にして、ふるい目が40mm以上では圧縮強度はあまり増加しない傾向にある。 (2)40mmのふるい目を境にして、40mm以上の供試体では空隙が多く、またボンドクラックの生じる頻度が多くなる。さらに、この空隙やボンドクラックは圧縮強度にも影響し、40mm以上はほとんど圧縮強度が増加しないことが明らかとなった。 (3)40mm以上のふるいでウェットスクリーニングを行うと、Gmaxが150mmでウェットスクリーニングを行わない場合の圧縮強度およびコンクリート内部の挙動と類似した傾向を示すが、ふるい目を25mm以下とすると圧縮強度および内部挙動とも150mmの場合と全く異なる傾向を示す。したがって、Gmaxが150mmのダムコンクリートにおいてウェットスクリーニングを行う場合は、25mm以下のふるいは不適当であり、40mm以上のふるいを用いる必要があると言えよう。 |
PDFファイル名 | 011-01-1004.pdf |