種別 | 論文 |
主題 | 亜硝酸リチウムの含浸によるコンクリートのアルカリ骨材反応膨張抑制効果 |
副題 | |
筆頭著者 | 北川明雄 (日産化学工業) |
連名者1 | 友沢史紀 (東京大学) |
連名者2 | 阿部道彦 (建設省) |
連名者3 | |
連名者4 | |
連名者5 | |
キーワード | |
巻 | 11 |
号 | 1 |
先頭ページ | 117 |
末尾ページ | 122 |
年度 | 1989 |
要旨 | はじめに 従来、アルカリ骨材反応により劣化したコンクリートの補修方法としては、コンクリートへの水の供給を遮断する防水仕上げ材料による対応を検討した事例が一般的である。本報告は、アルカリ骨材反応に化学的に関与して膨張を抑制する亜硝酸リチウムをコンクリートに含浸させることにより、その膨張を抑制する方法について検討したものである。 結論 アルカリ骨材反応により、ある程度膨張した、あるいは膨張する可能性のあるコンクリートに亜硝酸リチウムを含浸させ、その膨張抑制効果に及ぼす各種要因の影響を検討した結果をまとめて図7に示した。これより、以下のように言うことができる。 (1)膨張抑制効果には、亜硝酸リチウムの含浸量が支配的であり、含浸量がLi/Naモル比で0.8程度までは効果が見られなかったが、1.5程度では含浸時のコンクリートの膨張率が0%及び0.1%のいずれの場合も膨張率の増加が約半分となり含浸による膨張抑制効果が認められた。 (2)亜硝酸リチウム含浸後、供試体を水中浸漬で促進膨張させた場合には、湿空中での場合に比較して膨張率の増加が大きかった。 (3)亜硝酸リチウム水溶液の含浸量は含浸時間と共に増大するが、含浸時のコンクリートの乾燥程度の影響が極めて大きかった。 |
PDFファイル名 | 011-01-1017.pdf |