種別 論文
主題 アルカリ骨材反応の促進試験および含浸無機ポリマーによるAAR抑制効果
副題
筆頭著者 大岸佐吉 (名古屋工業大学)
連名者1 小野博宣 (中部大学)
連名者2 山下隆司 (中部大学)
連名者3  
連名者4  
連名者5  
キーワード
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先頭ページ 129
末尾ページ 134
年度 1989
要旨 はじめに
アルカリ骨材反応に関わる因子は非常に多岐にわたり、かつ因子間の相互作用も複雑であるため、多くの研究が行われているが、未だ不明の点も多い。この反応は長期に及ぶため、短期間に異常な特性を把握することも重要である。AARの促進試験法については、既に各種の方法が提案されている。またAARの抑制策として、混合材料や混和剤の添加による手法のほかに、含浸材料や塗布材による効果も検討されている。 本研究の目的は、5種類の保存条件下における反応性骨材を用いたコンクリートの膨張特性を調べ適正なAAR促進方法を検討する。またコンクリートに無機質含浸材料を浸透し重合させたCeramic Impregnated Concrete(CIC)のAAR抑制効果を検討する。
結論
以上、反応性骨材を用いたモルタルのアルカリ骨材反応促進実験と、無機質含浸材によるAAR抑制効果の結果は次のように要約される。 1)AARによる膨張は本実験に用いた骨材について、パイレックスガラス>安山岩>チャート>オパールの順である。また膨張はアルカリ量が多いほど大である。膨張量と骨材のSc量との相関は見いだされなかった。 2)オートクレーブ(180℃-10気圧)24時保持と100℃飽和蒸気(1.1kg/cm2)中48時間保持の両者の膨張量、標準試験法40℃-RH100%の14週値の1/2〜1/7の大きな変動幅をもつ。量的にも信頼できる促進法としては60℃−温水法は2〜4週で標準法の14週値に等しい値を示すので促進法としてより適切であろう。 3)AAR開始時の材令が2日と28日では14週時点の膨張量に大きな差がなく、後者が10〜30%大きい場合がある。 4)アルキルアルコキシシラン オリゴマー及びこれに亜硝酸リチウムを併用すれば、AARの異常膨張を殆んど完全に阻止でき、極めて有効である。
PDFファイル名 011-01-1019.pdf


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