種別 | 論文 |
主題 | フレッシュコンクリートの単位水量の早期迅速試験法に関する研究 |
副題 | |
筆頭著者 | 豊福俊秦 (日本道路公団) |
連名者1 | 吉岡博幸(日本道路公団) |
連名者2 | |
連名者3 | |
連名者4 | |
連名者5 | |
キーワード | |
巻 | 11 |
号 | 1 |
先頭ページ | 153 |
末尾ページ | 158 |
年度 | 1989 |
要旨 | まえがき コンクリートの品質管理(QC)および検査の合理化のためには、「荷おろし箇所で、即座にかつ簡易に品質判定できる試験方法の確立が不可欠」であるが、現状では実用化されておらず、コンクリートのQC技術の発展が望まれている。これまで多くの早期品質判定方法が提案されたにもかかわらず、何れも実用化されていない原因を鑑みると、試験に要する手数と経費、試験の迅速性不足、さらには試験の精度不足が障害となっている。 筆者らは、コンクリートの施工管理手法の研究、特に、自動計量記録値の活用、フレッシュコンクリートの単位水量の早期迅速試験法の開発、締固め程度判定方法の開発などを重点的に進めてきた。本研究は、これらのうち単位水量の試験方法の検討を進め、新しい試験方法として提案するものである。 まとめ 本試験の結果をまとめると、以下のとおりである。(1)RI法は、単位水量と空気量の測定を同一の容器と試料を使用し、連続して試験できる。測定時間が約8分と短時間(空気量測定を含まず)であり、本試験の標準偏差は、強熱減量分や残留分の補正を行うことにより、±6.0kg/m3である。 また、電源設備は予め充電しておけば不用であり、比較的試験装置が軽い、(本体30kg、保存ケース30kg)ため、屋外での測定に有効である。(2)乾燥法は、測定時間約20分であり、本試験の標準偏差は、単位セメント量の影響を考慮すれば±6.3kg/m3程度であり、試料重量が5kg程度でも試料採取による誤差は小さいと考えられる。電源は200Vの設備が必要であり、蓄熱層の温度を400℃にするために、2時間程度必要である。 以上の結果より、RI法および乾燥法よる試験法は、フレッシュコンクリートの単位水量を迅速に測定できる試験方法として実用可能なものと提案する。特に、自動計量記録記録値によるQCを併用することにより、簡易に単位セメント量等の配合を確認すると共に、今までブラックボックスとされていた、単位水量を荷おろし箇所において打込み前に確認することが可能となり、コンクリートのQCおよび検査を合理的に改善できるものと考える。 |
PDFファイル名 | 011-01-1023.pdf |