種別 | 論文 |
主題 | 種々のフレッシュコンクリートの品質判定法に関する比較実験 |
副題 | |
筆頭著者 | 森濱和正 (建設省) |
連名者1 | 高橋弘人 (建設省) |
連名者2 | |
連名者3 | |
連名者4 | |
連名者5 | |
キーワード | |
巻 | 11 |
号 | 1 |
先頭ページ | 159 |
末尾ページ | 164 |
年度 | 1989 |
要旨 | はじめに 健全な構造物をつくるうえで所要の品質のコンクリートであることが施工性や構造物の耐久性を確保するために必要不可欠なことである。コンクリートの品質を代表する圧縮強度は所定の材令が経過した後に試験されており、仮に判定の結果不合格となった場合の対応はきわめて困難となることからコンクリート品質の早期判定が必要とされ、これまでも種々の判定方法が提案されている。 今回筆者らはコンクリート品質を現場で簡易に精度よく判定し、コンクリート打設の可否を判断することを目的に、硬化後のコンクリート品質に影響を与えるフレッシュコンクリートの特性値を分析する各種方法について検討した。実施した方法は従来から知られている判定方法に加え、筆者らが新たに工夫したフレッシュコンクリートの空中重量と水中重量を測定することでコンクリートの水セメント比を判定する方法を用いて試験を行った。その結果、初期の目的をほぼ満足する結果が得られたので報告する。 まとめ 今回筆者らは、現場で簡易に精度よくコンクリート品質を判定できる方法を確立することを目的に実験を行った。その結果をまとめると以下のとおりである。 (1)ウェットスクリーニングモルタルを試料とする測定は、水量の減少が大きいことなど実際の配合からかなりかけはなれることも考えられるため、注意を要する。 (2)コンクリートを試料とする測定では、(a)乾燥炉法による水量測定は試料・容器が高温になり、取り扱いに注意を要するものの、単位水量のおおよその目安はつけられる。(b)振動法によるW/Cの測定は1人で短時間で行うことができ、適用範囲に注意すれば精度はよいものの、適用範囲は限られ、現状では一般の土木用コンクリートでの使用は難しいと考えられる。(c)今回筆者らが工夫したコンクリート重量法は適用範囲の制限はなく、1人で配合値にかなり近くW/Cが測定できた。この方法は試料中の気泡を完全に除去することで測定値のばらつきをなくし、精度の向上が図れることから今後も検討していく予定である。 |
PDFファイル名 | 011-01-1024.pdf |