種別 | 論文 |
主題 | 乾燥コンクリートの高温時の応力緩和 |
副題 | |
筆頭著者 | 河辺伸二 (名古屋工業大学) |
連名者1 | 岡島達雄 (名古屋工業大学) |
連名者2 | 吉口勝史 (竹中工務店) |
連名者3 | 名知博司 (名古屋工業大学) |
連名者4 | |
連名者5 | |
キーワード | |
巻 | 11 |
号 | 1 |
先頭ページ | 201 |
末尾ページ | 204 |
年度 | 1989 |
要旨 | はじめに コンクリートの使用範囲は年ごとに拡大しつつある。近年ではコンクリート構造物の多様化に伴って、常温とは異なった温度下で使用されるものや、温度の上昇・下降の繰り返しを受ける状態で使用される場合もある。また、構造部材として、拘束を受ける状況下でコンクリートが使用される場合も多い。外力荷重による作用を含めたコンクリートの熱挙動についての情報は、ますます重要になってきている。筆者らは先に「高温下のコンクリートの応力緩和」において、温度上昇時(20〜100℃)における多軸ひずみ拘束下のコンクリートの熱応力は、緩和剛性率を用いて算出した応力緩和を考慮することにより、ある程度推測できるとした。熱応力の推定に用いる応力緩和を求めるため、本研究ではさらに応力緩和の初期設定応力レベルを増やし、あらかじめ105℃乾燥で含有水分を放出した面取立方供試体を用いて、次の2点について実験、考察を行った。1)温度は20℃、60℃、100℃の3レベル、初期設定応力レベルは応力度/強度比が1/6、2/6、3/6、4/6の4レベルの応力緩和実験を行なう。なお本研究では、ひずみレベルの設定について、間接的に、圧縮強度に対する一定比率の応力度による初期設定応力レベルで規定した。2)実験より求めた応力緩和量より、任意温度、任意初期設定応力レベル、仕意時間の予測応力緩和量を求める。 結論 本研究の範囲内で以下のことが明らかになった。(1)応力緩和量は、応力度/強度比が4/6以下では初期設定応力レベルが大きいほど大きく、20℃から100℃の温度範囲内では、温度が高いほど大きい。また、一定温度下の5時間後の応力緩和量を、載荷時の初期設定応力度で徐した応力緩和量率は、応力度/強度比が4/6以下の初期設定応力レベル内においては、初期設定応力レベルに比例する。(2)5時間後の応力緩和量率と応力緩和近似曲線を用いることにより、任意温度、任意初期設定定応力レベルの5時間までの任意時間の応力緩和量を近似的に求めることができる。 |
PDFファイル名 | 011-01-1032.pdf |