種別 | 論文 |
主題 | コンクリートの乾燥収縮に及ぼす配合の影響 |
副題 | |
筆頭著者 | 藤原忠司 (岩手大学) |
連名者1 | 石田宏(岩手大学) |
連名者2 | 帷子國成 (岩手大学) |
連名者3 | 小西俊之 (岩手大学) |
連名者4 | |
連名者5 | |
キーワード | |
巻 | 11 |
号 | 1 |
先頭ページ | 205 |
末尾ページ | 210 |
年度 | 1989 |
要旨 | まえがき コンクリートの乾燥収縮には、多くの要因が関連する。その中でも、コンクリートの配合は基本的要因の一つであり、これに着目した研究が数多く存在している。筆者らも、セメント系硬化体(セメントペースト、モルタル、コンクリート)の配合と乾燥収縮との関連を実験的に明らかにし、さらに配合の観点からみた収縮の予測方法を検討して、多くの知見を得た。しかし、この研究では、主としてモルタルについて検討しており、実用的に最も重要なコンクリートに関しては、供試体寸法など実験条件に不十分な点があるため、的確な検討を行えないままに終わった。本研究では、先に得られた結果を踏まえ、コンクリートの配合と乾燥収縮との関連をより明確にしようとしている。 あとがき 本研究で得られた結論を要約すれば、以下のようになる。(1)配合の各種要因と収縮の関連については、きわめて硬練りの配合を除き、従来から指摘されている傾向が認められた。その中で、水セメント比と単位セメント量当りの収縮との良好な直線関係を、実用的な収縮予測に適用できる可能性がある。(2)現在実用に供されている配合の影響を考慮した収縮予測式のうち、二つの式について検討したところ、実験値との適合性は必ずしも良好とは言い難い結果が得られた。(3)収縮に関する複合式に配合要因を組み込めば、配合の観点から収縮を予測するための有用な式が得られる可能性がある。この式には、骨材の影響も含まれており、なおさら実用性が高い。ただし、本実験では、用いた骨材が1種類に限られており、骨材の種類を多くした実験を行なって、この結論の妥当性を検討する必要がある。 |
PDFファイル名 | 011-01-1033.pdf |