種別 論文
主題 コンクリート部材のクリープ解析に関する研究
副題
筆頭著者 綾野克紀 (岡山大学)
連名者1 阪田憲次 (岡山大学)
連名者2 檜垣智(岡山大学)
連名者3  
連名者4  
連名者5  
キーワード
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先頭ページ 211
末尾ページ 216
年度 1989
要旨 まえがき
コンクリート部材に作用する応力度は、クリープと乾燥収縮のために時間とともに変化する。クリープ、乾燥収縮といった時間に依存する変形をコンクリート構造物の設計に考慮するには、クリープひずみ、乾燥収縮ひずみの的確な予測式の確立とともに、これらの変形を考慮した解析方法の選択が必要となる。クリープ解析法には、EM法、RC法、TB法など様々な解析手法がある。これらの解析手法とクリープ予測式とは密接な関係があり、用いる解析方法によっては、優れた予測式であっても用いることのできない場合がある。これは各種解析法において、クリープ解析を行う上で種々の仮定が存在するためである。また、種々のクリープ、乾燥収縮ひずみ予測式が提案されているが、この種のひずみを完全に表現しえる予測式は確立されているとは言えない。従って、土木学会「コンクリート標準示方書」にもこの種のひずみは原則として実験により求めるよう指示されている。しかし、実験によりこの種のひずみを求めようとする場合、時間的、経済的制約により選択できるクリープ解析法は限られてくる。そこで本研究では、コンクリートに作用する内部応力がクリープ、乾燥収縮のために減少する状態において、各種解析法に基づくコンクリートひずみの計算値と実験値との比較を行う。そして、応力履歴を考慮することのできない解析法ではあるが、計算式が線形式となること、解析に用いるクリープ曲線を実験より求める場合、必要なクリープ曲線は1本であることから他の解析手法と比較して実用的な解析手法であると思われるEM法の妥当性を検討する。
まとめ
クリープ、乾燥収縮ひずみにより、コンクリートの内部応力度が減少する下で、EM法、TB法、RC法、逐次法による計算結果と実験結果との比較を行い、クリープ解析法の違いによる計算結果にあまり差がないこと、実験により求めたクリープ、乾燥収縮ひずみを用いたEM法に基づく計算結果がひずみの進行を十分に表わすことを示した。EM法では載荷開始時材令から変化する応力度が即に載荷開始時材令において載荷されていると考えるため応力履歴を考慮することのできない解析手法とされているがクリープ、乾燥収縮が原因となり、コンクリートの内部応力が変化する下でのひずみの進行を計算するのには十分実用可能な解析手法であると思われる。
PDFファイル名 011-01-1034.pdf


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