種別 | 論文 |
主題 | 若材令コンクリートの圧縮ならびに引張リラクセーション特性について |
副題 | |
筆頭著者 | 奥田隆之 (岐阜大学) |
連名者1 | 纐纈由雄 (岐阜大学) |
連名者2 | 森本博昭 (岐阜大学) |
連名者3 | 小柳洽(岐阜大学) |
連名者4 | |
連名者5 | |
キーワード | |
巻 | 11 |
号 | 1 |
先頭ページ | 241 |
末尾ページ | 246 |
年度 | 1989 |
要旨 | はじめに マスコンクリートで問題となるセメントの水和熱に起因する温度応力を算定する際、コンクリートが全般的に若材令であるためコンクリートのクリープ及びリラクセーションの影響を考慮することが特に必要となる。コンクリートのリラクセーション特性は、温度応力のリラクセーション解析において重要となる力学的特性にあるにもかかわらず、これに関する実験的研究は少なく特に若材令におけるリラクセーション特性に関しては過去に数例を数えるのみである。著書らはこれまで若材令コンクリートの圧縮及び引張リラクセーション特性についてその一部を既に報告している。本研究では、これまでに得られたコンクリートのリラクセーション特性に関する研究成果に加えて、新たに圧縮ならびに引張リラクセーション特性に及ぼす、配合、載荷ひずみ(応力)の影響を実験的に明らかにし、若材令コンクリートのリラクセーション特性について総合的な考察を加えた。 まとめ 本研究は、リラクセーション特性におよぼす載荷応力ならびに配合の影響を明らかにするとともに、従来からの研究成果を踏まえてコンクリートのリラクセーション特性について考察を加えたものである。本研究で得られた結論を要約すれば次のようになる。 (1)コンクリートの配合が水セメント比において10%増加し、かつ単位セメント量が74kgf/m3減少した場合、圧縮リラクセーション特性において著しい変化は認められないが、終局緩和量は平均的に7〜8%程度増加する傾向にあった。 (2)引張リラクセーションにおいては、配合の影響は少なく、全体的なリラクセーション曲線もほとんど変化しない。 (3)圧縮ならびに引張リラクセーション試験における導入応力の大きさを20±5kgf/cm2と同一にした場合においても、導入応力に対する強度の比(載荷応力レベル)を同一とした場合と同様、圧縮下と引張下の特性間には明確な差異が認められた。このことから、両者の応力緩和の特性は根本的に相違していることが考えられる。 (4)圧縮リラクセーションにおいて、載荷応力レベルが7〜8%低い場合、載荷応力レベルが30%以上の場合にくらべて終局緩和量が大きくなる傾向にあった。 |
PDFファイル名 | 011-01-1039.pdf |