種別 | 論文 |
主題 | モルタルの曲げ破壊に及ぼす自己応力の影響 |
副題 | |
筆頭著者 | 宮沢伸吾 (広島大学) |
連名者1 | 田澤栄一 (広島大学) |
連名者2 | 柏木勉(大林組) |
連名者3 | 重川幸司 (広島大学) |
連名者4 | |
連名者5 | |
キーワード | |
巻 | 11 |
号 | 1 |
先頭ページ | 271 |
末尾ページ | 276 |
年度 | 1989 |
要旨 | まえがき 従来、自己応力を生じたコンクリートの破壊条件は、外力による応力と自己応力の単純な重ね合せから求まる最大応力が強度であるとして求められてきたが、乾燥収縮応力や温度応力と外力の重ね合せの実験結果などから、この方法は再検討する必要があることが明らかとなった。 本研究では局部的に乾燥を受けるモルタル供試体について、乾燥部分の面積を変化させることによって断面内の自己応力分布形状を変化させ、外力系から生じる曲げ応力との重ね合わせ効果を検討し、自己応力の作用範囲と曲げ強度の関係を証査した。すなわち、相対する二面から部分乾燥を受けるモルタル供試体を作成し、曲げ強度試験、除去法による自己応力の実測、FEMによる二次元応力解析などを行ない、それらの相互関係より乾燥収縮応力場が曲げ破壊条件に及ぼす影響について検討した。 結論 部分乾燥を受けるモルタルにおいて、乾燥幅が変化しても乾燥面に生じる引張の自己応力はほぼ同一の大きさとなるが、曲げ強度の低下率は乾燥幅が大きい程大きくなった。従って、乾燥収縮応力場において、外力の重ね合せによる最大応力のみから破壊条件を求めるのは不適当であり、自己応力の作用範囲や分布形状をも考慮した新たな破壊条件の確立が必要になることが明らかとなった。 |
PDFファイル名 | 011-01-1044.pdf |