種別 論文
主題 真空処理コンクリートの水中疲労強度
副題
筆頭著者 菅田紀之 (室蘭工業大学)
連名者1 尾崎訊 (室蘭工業大学)
連名者2 細川潮(専修大学)
連名者3 Darwin M. Rosales(室蘭工業大学)
連名者4  
連名者5  
キーワード
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先頭ページ 293
末尾ページ 298
年度 1989
要旨 まえがき
コンクリートは静的強度以下の荷重であっても、繰返し載荷を受けると破壊にいたる。このような現象を疲労あるいは疲労破壊とよぶが、コンクリートが水で飽和しているときあるいは水中にあるときの圧縮疲労強度が、大気中での気乾のときのものと比べて著しく低下することが、幾つかの研究によって明らかにされている。また水中においても、混和材の使用の有無および練混ぜ方法などによって、その疲労性状の異なることが明らかにされている。 海洋コンクリート構造物や河川コンクリート構造物は水面下にあるか、たえず湿潤状態になっていることが多く、橋梁や道路などの鉄筋コンクリートおよびコンクリート床版では雨水などにより湿潤状態になっていることがある。近年そのような構造物の設計に限界状態設計法が採用されるようになってきているため、コンクリートの水中での疲労性状あるいは疲労強度の改善方法を示し、これを設計に反映させる必要がある。 そこで本研究では、真空処理コンクリートについて水中で圧縮疲労試験を行い、その寿命分布をもとめ、体積歪、ヒステリシスループの面積を水中および空気中における気乾状態での普通コンクリートの圧縮疲労試験結果と比較し検討を行っている。
まとめ
修正グッドマン線図により完全片振りに換算した、普通コンクリートの200万回疲労強度は、大気中で静的強度の56%あったのに対し、水中で30%に低下したが、真空処理コンクリートでは静的強度の41%に改善された。 真空処理による骨材界面での付着の改善と水密性の向上による疲労強度の改善効果が、歪おびヒステリシスループの挙動から知ることができる。しかし水中疲労特有の破壊直前でのひび割れの拡大は抑えることができず、水の作用は大きなものであることがわかる。
PDFファイル名 011-01-1048.pdf


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