種別 | 論文 |
主題 | 高性能AE減水剤を添加した高炉スラグ混入コンクリートの性質 |
副題 | |
筆頭著者 | 西林新蔵 (鳥取大学) |
連名者1 | 吉野 公(鳥取大学) |
連名者2 | 湯谷政博(鳥取大学) |
連名者3 | |
連名者4 | |
連名者5 | |
キーワード | |
巻 | 11 |
号 | 1 |
先頭ページ | 367 |
末尾ページ | 372 |
年度 | 1989 |
要旨 | まえがき 最近、アルカリ骨材反応による損傷あるいは塩害などが原因となったコンクリートの耐久性の低下が問題となっているが、その対応策の一つに高炉セメントの使用あるいは高炉スラグ混入コンクリートの使用があげられている。一方、従来の流動化剤の欠点であるスランプロスを改善し、生コンクリートプラントで添加して流動化コンクリートが製造できる高性能AE減水剤が開発されている。したがって、高炉セメントあるいは高炉スラグ混入コンクリートの施工性を改善する手段として高性能AE減水剤が用いられる機会が増加するものと考えられるが、これに関する資料は少なくデータの蓄積が望まれている。 本研究は、高炉スラグ混入コンクリートの施工性を改善する手段として高性能AE減水剤を添加した場合のコンクリートの諸性質の把握を目的として計画した。すなわち、高炉スラグの置換率あるいは細骨材率等の要因が高性能AE減水剤を添加した高炉スラグ混入コンクリートにおよぼす影響について実験的に検討した。 まとめ 本研究は高炉スラグ混入コンクリートの施工性を改善する手段として高性能AE減水剤を添加した場合のコンクリートの性質を把握することを目的として計画した。本研究の範囲内で得られた結果をとりまとめると以下のようになる。 1)スラグ置換率の増加とともに最適細骨材率は小さくなる。また、高炉スラグを混入した高性能AE減水剤コンクリートは初期のスランプロスは小さいが、スラグ置換率30〜50%練上り後60分から、スラグ置換率70%では30分からスランプロスが大きくなる。 2)所定の空気量を得るためのAE剤量は、スラグ置換率の増加とともにふえるが、連行された空気量の安定性はスラグ置換率が増加しても変化しない。 3)粉末度4500cm2/g程度のスラグを用いた場合には、スラグ置換率30%においてブリージングが最大となり、スラグ置換率50%を超え70%になると急激にブリージングが減少する。 4)凝結時間のうち始発時間はスラグ置換率にかかわらず一定であり、一方、終結時間はスラグ置換率50%まではかわらないが、スラグ置換率70%になると遅くなる。 5)材令28日までの圧縮強度は、スラグ置換率の増加とともに低くなるが、高性能AE減水剤を添加したことによる強度発現の変化はみとめられない。 |
PDFファイル名 | 011-01-1061.pdf |