種別 | 論文 |
主題 | 施工方法とコンクリートの品質について |
副題 | |
筆頭著者 | 横田秀彦 (日本国土開発技術研究所) |
連名者1 | 竹下治之 (日本国土開発技術研究所) |
連名者2 | 浅沼潔(日本国土開発技術研究所) |
連名者3 | |
連名者4 | |
連名者5 | |
キーワード | |
巻 | 11 |
号 | 1 |
先頭ページ | 409 |
末尾ページ | 414 |
年度 | 1989 |
要旨 | はじめに 近年、コンクリート構造物の早期劣化が社会問題となり、現在その耐久性の確保および向上が社会的に重要な課題となっている。一般に、コンクリート構造物の耐久性には使用水量が大きく関与しており、高耐久性コンクリート構造物を施工するためには、この水量を可能な限り減少させるのが効果的である。しかし、実施工上はワーカビリティーの確保のため、セメントの水和に必要な水量以上のものが添加されている。このため、コンクリート打設後に不要な余剰水を除去し、再振動などを行い組織の緻密化を計れば、耐久性の向上に有効であると考えられる。 本研究は、このような観点から、コンクリート打設後の余剰水の除去方法と再振動、および混和剤の使用がコンクリートの耐久性に及ぼす効果について基礎的検討を行ったものである。なおコンクリートの耐久性の評価項目としては、圧縮強度、中性化、乾燥収縮および透水係数を選び比較検討した。 まとめ 高耐久性コンクリートの施工を目的として、打設コンクリートの余剰水の除去方法と再振動、および混和剤の効果について基礎的検討を行った。 その結果、余剰水の吸水量が硬化コンクリートの品質に大きく影響を及ぼすことが分かった。すなわち、打設コンクリート中の余剰水を除去することにより、密実なコンクリートが形成され強度が改善されるだけでなく、乾燥収縮、中性化および水密性も改善されることが分かった。また、吸水効果を高めるための真空ポンプによる強制吸水や吸水後の再振動が有効であることが分かった。 しかし、本実験では、当初意図したような改善効果が得られなかったものもあり、今後は、これらの方法をさらに検討し、効果的な対策方法を併用するなどして実施工への適用を計りたいと考える。 |
PDFファイル名 | 011-01-1068.pdf |