種別 論文
主題 レーザー光線を用いたコンクリートアーチダムの日変位挙動に関する研究
副題
筆頭著者 上原匠(名古屋工業大学)
連名者1 梅原秀哲(名古屋工業大学)
連名者2 吉田弥智 (名古屋工業大学)
連名者3  
連名者4  
連名者5  
キーワード
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先頭ページ 439
末尾ページ 444
年度 1989
要旨 まえがき
ダムや橋梁等の大型土木構造物の実際の挙動を把握することは、構造物の健全性を知るうえで最も直接的手段であり、得られた情報は構造物設計手段の合理化のため極めて有用かつ重要なものである。そこで、大型土木構造物の変形の測定を精度よく簡便に行うことを目的として、レーザー光線を用いた測定システムの開発を行い、これを用いて1985年11月に、コンクリートアーチダムの一日の変位挙動を測定した。ダムの一日の変位挙動に影響を与える要因として、ダム湖の水位、気温、日射量等が考えられる。本研究は、ダムの日変位挙動に与える日射の影響を検討するため、他の要因がほぼ同じ条件になる1988年11月に再び測定を行い、前回との比較検討を行った。また、ダムコンクリート上流側と下流側の表面温度実測結果を用いてダムの日変位挙動の推定を試み、実測値との比較を行った。
結論
本研究で明らかになったことをまとめると以下の通りである。 (1)レーザー光線を用いた三次元の変位を測定するシステムを用いて1985年、1988年にコンクリートアーチダムの日射による一日の変位挙動の測定を行い、これらを比較したところ、ダムの日変位は時間的なずれはあるものの、ダムの上流と下流側のコンクリート表面の温度差の大小に比例して現れることが明らかとなった。 (2)ダムの上流と下流側のコンクリート表面温度をもとに層状解析手法を用いて日変位解析を行ったところ、ダム奥行き方向に関しては実測結果と同じ傾向を示し、コンクリート表面温度データをもとに変位解析によるダムの挙動の推定の見通しが得られた。今後、ダムの季節毎による日変位挙動を測定し、季節変化にともなう表面温度の違いによる影響や水位等の変位に及ぼす影響についての検討を行う予定である。
PDFファイル名 011-01-1073.pdf


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