種別 | 論文 |
主題 | 大型土木構造物に対する日射熱入力,熱変形に関する研究 |
副題 | |
筆頭著者 | 粥川孝司 (名古屋大学) |
連名者1 | 田辺忠顕 (名古屋大学) |
連名者2 | |
連名者3 | |
連名者4 | |
連名者5 | |
キーワード | |
巻 | 11 |
号 | 1 |
先頭ページ | 445 |
末尾ページ | 450 |
年度 | 1989 |
要旨 | はじめに 近年、コンクリート構造物では、大型、小型を問わず、アルカリ骨材反応、塩害などの様々な劣化、損傷例が報告されており、健全性診断方法の開発が望まれている。従来からこの種の診断方法は、適当な荷重を人工的に作用させる必要があり、簡便な診断方法とは、到底なり得ない。そこで日射熱を外荷重とし、その熱変形をレーザー光線によって測定し、解析値との比較から、健全性診断に役立たせようとする試みがなされている。 対象構造物に与えられる日射熱は、構造物の位置、時刻、その他、空気層を透過してくる太陽光線の大気透過率、対象構造物に生ずると思われる山や他の構造物の陰などによって大きく変わるものである。そこで対象構造物に日射熱を外荷重として与える場合には、構造物に及ぼされるこれらの影響を考慮にいれなければならない。 本研究ではこれらの影響を踏まえた日射量を求めるための定式化、及びプログラム作成を行った。そして、実構造物をモデルとして日射熱を外荷重とした温度応力解析を行い、その変位量を実側値と比較、検証した。 結論 大型土木構造物の健全性判定の一手法として、日射による構造物の温度変化、変形量を求めることを行ってきた。現段階では、解析、実測ともに不十分さは免れない。しかし、これまでのことから次のようなことが言えると思われる。即ち、日射熱及び外気温を熱荷重として実構造物に入力するとき構造物に生じる陰影によって温度にかなりの差がみられる。そしてこの温度差による構造物の変形などの影響は小さいとはいえない。 今後は、変形解析上での諸問題を十分検討するとともに、実測精度の向上など、健全性評価のための基礎資料を集積して行きたいと考えている。 |
PDFファイル名 | 011-01-1074.pdf |