種別 | 論文 |
主題 | 高炉水砕スラグ微粉末を用いたコンクリートの耐久性 |
副題 | |
筆頭著者 | 中村信行 (NKK鉄鋼研究所) |
連名者1 | 鯉渕清(第一セメント技術開発室) |
連名者2 | 石川陽一(第一セメント技術開発室) |
連名者3 | 佐藤和義 (NKK鉄鋼研究所) |
連名者4 | |
連名者5 | |
キーワード | |
巻 | 11 |
号 | 1 |
先頭ページ | 533 |
末尾ページ | 538 |
年度 | 1989 |
要旨 | まえがき コンクリート混和材として用いる高炉水砕スラグ微粉末はその粉末度の大きいものほど初期強度の改善、高強度化、耐透水性・耐塩素透過性の向上等、コンクリートの各種性能を向上させることが筆者らによっても明らかにされてきた。また、スラグ微粉末を混和したコンクリートの中性化の早さは、高粉末度スラグの使用により改善できることが促進試験で確かめられている。一方、最近のスラグ系コンクリートの多様化、高性能化の動向のなかで高粉末度スラグを用いたコンクリートの長期にわたる性能に関する研究例は少ない。 そこで、本研究では粉末度の大きいスラグを混和したコンクリートの強度、中性化、耐海水性などについての長期性能を明らかにすることを目的として、3年間にわたり屋内中性化試験および海洋護岸に供用したコンクリート(コア)について、各種試験を行い検討を加えた。 結論 スラグ粉末度の違いが中性化、耐海水性に与える影響を明らかにする目的で、3年間の屋内中性化試験と海洋護岸構造物のコアコンクリートの各種試験を行い、以下の結果を得た。 (1)ブレーン値約8000cm2/gの高粉末度スラグは標準スラグに比べ中性化に対する抵抗性が大きく、60%までの置換率では普通セメント単味のコンクリートと同等である。 (2)干満帯での海洋曝露コンクリートは、表層部近傍は劣化するが、高粉末度スラグはその劣化深さを小さくする。しかし標準スラグでも塩素イオン浸透の抵抗は大きく、スラグ微粉末を使用したコンクリートの耐海水性能は良好であることが確認できた。 |
PDFファイル名 | 011-01-1089.pdf |