種別 | 論文 |
主題 | 鉄筋の腐食モニタリングに関する一考察 |
副題 | |
筆頭著者 | 田村 博(日本建築総合試験所) |
連名者1 | 永山勝(日本建築総合試験所) |
連名者2 | 下澤和幸 (日本建築総合試験所) |
連名者3 | |
連名者4 | |
連名者5 | |
キーワード | |
巻 | 11 |
号 | 1 |
先頭ページ | 581 |
末尾ページ | 584 |
年度 | 1989 |
要旨 | はじめに コンクリート中の鉄筋の腐食状況を非破壊で推定する手法の開発は重要な課題であり、著者らは腐食の有無の推定に加え、腐食速度の推定を行う目的で、検討を続けている。同手法を開発するにあたって解決すべき課題として、かぶりコンクリートの影響に関する検討がある。既報において、同検討に有効な基礎的な実験手法を提案し、さらにそれを用いた実験により、コンクリート表面で得られる測定値には、鉄筋に関する電気化学的特性値に加え、コンクリートに関する電気化学的特性値が影響していること、ならびに、それらの電気化学的特性値を取り入れた等価電気回路を用いることにより、コンクリート表面で得られる測定値が解釈できること等を示した。 本報では、まずコンクリート表面で得られる腐食モニタリング用測定値に関する基本式を提示する。さらに、局部腐食モデルのモニタリング実験結果により、かぶりコンクリートの含水状態やひびわれが、コンクリート表面で得られる自然電位(E)、分極抵抗(Rp)ならびに液抵抗(Rs)の測定値にどう影響しているかの概要を把握するとともに、コンクリート表面でのE、RpおよびRsの実測値と、提案した基本式による計算値を比較し、等価電気回路を用いた解釈の妥当性を確認したものである。 まとめ 以上のとおり、まず腐食モニタリングに関する基本式を提示し、コンクリート表面で得られる電気化学的特性値が、鉄筋表面の電気化学的特性値とかぶりコンクリートの電気化学的特性値によって与えられることを示した。さらに、局部腐食モデル実験により、同基本式の妥当性を確認した。鉄筋の腐食モニタリングについては、今後さらに詳細な検討を行っていきたい。 |
PDFファイル名 | 011-01-1097.pdf |