種別 論文
主題 海洋環境下における鉄筋コンクリートの耐久性/劣化指標の信頼度解析
副題
筆頭著者 堤知明(東京電力)
連名者1 入江正明 (日建設計)
連名者2 鈴木正敏 (日建設計)
連名者3  
連名者4  
連名者5  
キーワード
11
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先頭ページ 615
末尾ページ 620
年度 1989
要旨 はじめに
近年、鉄筋コンクリート構造物の劣化が社会的に注目されつつある。しかしながら、鉄筋コンクリートの劣化に影響を与える因子として、施工条件、環境条件等多くの不確実性が存在しているため、劣化進行のメカニズムや劣化と構造耐力の関係については、まだ未解明な部分が多い。 その一方で、構造物の適切な維持管理計画の有効な手法として、寿命予測や劣化を考慮した耐久性設計法の必要性が高まってきており、そのためには、劣化による安全性の変化を定量的に表現する手法の開発が必要となる。定量化にあたっては、多くの不確実性が存在することを考慮すると信頼性理論の導入が有効と考えられる。 筆者らは、火力発電所等の海洋環境下に建設される構造物の塩害を対象として、信頼性解析をベースとした、構造物寿命予測や劣化を考慮した耐久性設計法の手順の確立を目指している。本論文は、図−1中の研究フローの内、コンクリート表面からの塩分浸透と塩分による鉄筋腐蝕が、どのような因子の影響を多く受けて進行していくかを、実データを用いて解析し、塩分浸透の確率モデル、鉄筋腐蝕の確率モデルを作成したものでる。
おわりに
劣化のメカニズムはその要因の多さ、また複雑さ故に未だ理論的に解明されているとは言いがたい。この様な現状では、これまでに得られているデータの解析を通して当面必要とされる劣化による耐久性低下の定量的把握を行うことも有効なアプローチと考えられる。本研究では、東京湾岸部で採取された塩分浸透量、鉄筋腐蝕量などに関する劣化データをベースにして塩分浸透予測モデル、構造部材の耐力に関係すると考えられる腐蝕による鉄筋断面少量予測モデルを提案した。今後さらに多くのデータを蓄積し提案したモデルの妥当性を検討することが必要であると共に、耐力評価モデルを開発することにより耐久性設計に向けて劣化を考慮した構造物の信頼度算定法を確率することが必要である。
PDFファイル名 011-01-1103.pdf


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