種別 | 論文 |
主題 | 各種防食方法を適用した鉄筋コンクリートの5年間の海洋暴露実験 |
副題 | |
筆頭著者 | 星野富夫 (東京大学) |
連名者1 | 小林一輔 (東京大学) |
連名者2 | |
連名者3 | |
連名者4 | |
連名者5 | |
キーワード | |
巻 | 11 |
号 | 1 |
先頭ページ | 621 |
末尾ページ | 626 |
年度 | 1989 |
要旨 | はじめに 本報告は、海洋飛沫帯のような厳しい腐食環境下に建設されるコンクリート構造物の防食方法を検討するため、塩化物イオンや酸素の浸透を制御するような各種の積極的な防食処理を施した鉄筋コンクリート梁の暴露実験を5年間にわたって行い、その防食効果を検討したものである。 また、耐海水性が優れていると言われている高炉水砕スラグ微粉末を混入したセメントを使用したコンクリートと従来海洋環境下における適用が殆ど取り上げられなかった鋼繊維補強コンクリートを用いた場合についてもとりあげ、暴露実験を行った。 まとめ 各種の防食処理を施した鉄筋コンクリート梁の海洋飛沫帯における防食効果を5年間の暴露実験によって検討した結果、以下のことが明らかになった。 (1)コンクリートの表層部にポリマーセメントモルタルのライニング、合成高分子材料のコーチングなどの防食被覆を施した場合、これらの防食層にひびわれなどの劣化が生じない限り優れた防食効果を発揮する。 (2)高炉水砕スラグ混入コンクリートの塩化物の遮へい効果が優れていることが認められた。しかし、このコンクリートでもひびわれを生じている場合には、満足な防食効果が得られないことがある。 (3)鋼繊維補強コンクリートは海洋飛沫帯のような厳しい腐食環境下においても優れた防食効果を発揮する。 |
PDFファイル名 | 011-01-1104.pdf |