種別 論文
主題 場所打ちライニング工法における充填性に関する実験
副題
筆頭著者 山田正貴 (五洋建設)
連名者1 小堀光憲 (五洋建設)
連名者2 正村伸尋(五洋建設)
連名者3  
連名者4  
連名者5  
キーワード
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先頭ページ 633
末尾ページ 638
年度 1989
要旨 まえがき
場所打ちライニング(Extruded Concrete Lining;ECL)工法とは、シールド機の一部であるテールプレートを外型枠とし、内型枠、妻型枠用リング(プレスリング)を組み立て、直にコンクリートを打設し、シールド機を推進させると同時にテールボイド(テールプレートを引き抜いた後の空隙部)内にフレッシュコンクリートを加圧充填する工法である。本工法は、地盤沈下の防止、覆工の品質向上、および経済性に優れるなどの特長を有するため最近脚光を浴びている。 本研究は、上述のECL工法における研究・開発の基礎資料を得るために、模擬的な平面模型による実験装置を用いてフレッシュコンクリートを加圧した時の圧力伝播特性、テールボイド内のコンクリートの充填性等についてまとめたものである。
まとめ
ECL工法に模擬的な実験装置を用いてコンクリートの充填性ならびに圧力伝播などに関する実験を行った結果つぎのようなことが明らかとなった。 1)フレッシュコンクリートの物理的性状は、加圧を受けると脱水と骨材のインターロッキング作用などによって急変し、特に圧力伝播特性に重要な側圧係数は、加圧初期における値約0.4に対して加圧終盤におけるそれは約0.2となる。 2)また、鉄筋カゴが挿入されると、鉄筋カゴ杭効果によって背面への圧力集中が生じて側圧は小さくなる。 3)この結果、2.5〜5.0kgf/cm2の加圧力の範囲では、テールボイドへのコンクリート充填に必要な充填圧は十分に発揮されにくい。 4)二段加圧方法によると、背面への圧力集中が少なくなり一段加圧に比べてコンクリートの変形がしやすくなる。 5)充填率を高めるには、加圧力を大きくするとか、見掛けの側圧係数を大きくするような材料、施工的な工夫が必要である。 
PDFファイル名 011-01-1106.pdf


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