種別 論文
主題 PC斜張橋斜材定着部の振動対策(ダンパー)について
副題
筆頭著者 舘石和雄 (JR東日本)
連名者1 石橋忠良 (JR東日本)
連名者2 斉藤俊樹 (JR東日本)
連名者3 竹内研一(JR東日本)
連名者4  
連名者5  
キーワード
11
1
先頭ページ 667
末尾ページ 672
年度 1989
要旨 はじめに
わが国においてもPC斜張橋の施工が増加しているが、風による斜材の振動が問題となり各種の対策がとられている例が多い。 今回施工予定の青森大橋(仮称)は斜材を現場製作とし、定着には通常のPC桁と同様のくさび定着を用いる計画である。つまり、PE管を架設しておきこれにストランドを1本1本挿入し、61あるいは73本にして1つの斜材とするものである。施工は通常のPC桁の鋼材挿入に類似しており、PC施工になれた人にはなじみやすい方法である。 定着具の弱点はくさび定着となるため、特に定着部の軸引張疲労は確認されているが、曲げに対しては十分な確認がなされていない。そのため、風による斜材振動などで定着部に曲げが生じることを避けるため、定着部付近に弾性支承(ダンパー)をいくつか設けることを検討した。これにより定着部には曲げを生じさせず、母材部にて曲げを受ける構造とするわけであるが、振幅が大きい場合は母材の曲げが大きくなるので、母材の曲げの大きさもこの弾性支承の数などで制限することを検討してみたものである。 図1に青森大橋の全体図を示す。青森大橋は中央径間240m、橋長498mの3径間連続PC斜張橋である。図2にダンパーの構造を示す。
結論
斜材の定着部から2〜4mの橋面付近あるいは塔の付近で斜材を弾性体で支持することにより、定着部への曲げをほぼなくすことができるとともに、弾性支承の数、配置、強さを適切に選ぶことにより斜材そのものの曲げ応力も制御できることがわかった。 斜材の振動性状は予測が難しく、また定着部の曲げ疲労耐力も不朋であるが、ダンパーの配置により定着部の曲げをなくし、かつ斜材の断面力を一定値に押さえることが可能となったことから、本成果は斜材の疲労に対する対策に大いに役立つと思われる。
PDFファイル名 011-01-1112.pdf


検索結果へ戻る】 【検索画面へ戻る