種別 | 論文 |
主題 | 透水性シートを用いた型わくによるコンクリート表面の品質改善 |
副題 | |
筆頭著者 | 竹田宣典 (大林組) |
連名者1 | 平田隆祥 (大林組) |
連名者2 | 十河茂幸 (大林組) |
連名者3 | 芳賀孝成 (大林組) |
連名者4 | |
連名者5 | |
キーワード | |
巻 | 11 |
号 | 1 |
先頭ページ | 683 |
末尾ページ | 688 |
年度 | 1989 |
要旨 | はじめに 近年、鉄筋コンクリート構造物の耐久性を向上させ、より高品質な構造物を建設するためにさまざまな技術開発が行なわれるようになった。コンクリート構造物の耐久性と美観を向上させることを目的とし、透水性のシートを用いた型わくにより、コンクリート表面の品質を改善する方法もその一つである。しかし、この工法を用いたコンクリートの耐久性の向上効果については、十分に明らかにされていないのが現状である。 本論文では、透水性のシートを用いた型わくを、ダム堤体やドーム構造物等に適用することを目的として、傾斜面に用いた場合あるいは中庸熱ポルトランドセメントを用いた場合のコンクリートの耐久性改善の効果およびその影響範囲について述べる。 まとめ 実験の結果、次のことが明らかとなった。 (1)強度発現の遅い中庸熱ポルトランドセメントなどを用いたコンクリートに透水性シートを適用した場合においても、表面強度の増加、あばたの減少、中性化の抑制、遮塩性、水密性の向上などの効果が確かめられた。 (2)透水シートを傾斜面に適用した場合においても、その効果が確認された。 (3)コンクリート表面のあばたは著しく減少し、表面部の空気量も減少するが、エントレンドエアはほとんど排除されないため、十分な凍結融解抵抗性を有すると考えられる。 (4)透水性シートによりコンクリート内部が緻密化される深さは約10cm程度であると考えられる。 |
PDFファイル名 | 011-01-1115.pdf |