種別 | 論文 |
主題 | ハイパフォーマンスコンクリートの開発 |
副題 | |
筆頭著者 | 小沢一雅 (東京大学) |
連名者1 | 前川宏一 (東京大学) |
連名者2 | 岡村甫(東京大学) |
連名者3 | |
連名者4 | |
連名者5 | |
キーワード | |
巻 | 11 |
号 | 1 |
先頭ページ | 699 |
末尾ページ | 704 |
年度 | 1989 |
要旨 | はじめに コンクリート構造物の信頼性を取り戻すためには、高い性能を有するコンクリート材料の開発を行うことが非常に有効である。すなわち、現場における施工の程度や部材形状、鉄筋のあき等の設計詳細のよしあしの影響を受けない「締め固め不要」のコンクリートを開発し、これを使用すればコンクリート構造物の信頼性はおのずと高まるものと期待される。 我々は、このコンクリートを「ハイパフォーマンスコンクリート」と名付け、その開発のための基礎的研究を行ってきた。その結果、既往の材料を組み合わせることにより、ある程度満足のいくハイパフォーマンスコンクリートのモデルを実際に開発することに成功した。本研究は、このハイパフォーマンスコンクリートモデルの特性について様々な角度から検討を試みようとするものである。 まとめ 締め固め不要であり、初期欠陥を生じにくい「ハイパフォーマンスコンクリート」の開発を行い、現在市販されている材料の組合せで作成することができた。このハイパフォーマンスコンクリートモデルは、粉末度の細かい高炉スラグ微粉末、フライアッシュおよび膨張材を使用し、高性能AE減水剤と少量の増粘剤を併用して作成したものである。そして、種々の角度から検討を行うことにより、このモデルが「ハイパフォーマンスコンクリート」としてかなり満足のいく特性を有していることが確認された。このハイパフォーマンスコンクリートは、コンクリート構造物の信頼性の回復に大いに役立つものと期待される。 今後は、このモデルの改良を行うと共に、ハイパフォーマンスコンクリートの一般的な配合設計法の開発を行っていく予定である。 |
PDFファイル名 | 011-01-1118.pdf |