種別 | 論文 |
主題 | ポリマーセメントモルタルを用いた新旧コンクリートの打継目施工 |
副題 | |
筆頭著者 | 辻幸和(群馬大学) |
連名者1 | 古澤政夫 (群馬大学) |
連名者2 | 長谷川幹央 (大日本土木) |
連名者3 | 森脇貴志 (日本化成) |
連名者4 | |
連名者5 | |
キーワード | |
巻 | 11 |
号 | 1 |
先頭ページ | 721 |
末尾ページ | 726 |
年度 | 1989 |
要旨 | まえがき 新旧コンクリートの打継目の施工にあたっては、表面のレイタンス除去や十分な吸水が義務づけられている。また、鉛直打継目の施工では、セメントペースト、モルタルあるいはエポキシ樹脂の塗布が必要であり、水平打継目の施工でも、これらの塗布が打継目の付着をよくするために推奨されている。しかしながら、これらの処理を行った場合には、旧コンクリート表面に塗布してから極めて短時間内に新コンクリートを打込まなければならず、鉄筋工および型枠工などの施工上の大きな制約となっている。 本研究では、このようなコンクリートの打継目施工に際して生じる欠点を補うために、ポリマーセメントモルタルを用いる打継目施工についての基礎データを報告する。すなわち、鉛直・水平打継目を有する供試体を作製し、曲げ強度試験を行うことによって、打継目の接着強度の特性を検討する。 結論 新旧コンクリートの打継目の強度特性を検討するため、その処理方法を変化させた供試体を作製し、曲げ強度試験を行った。本研究で得られた主な結果は、以下に示す通りである。 (1)打継ぎ強度は、打継ぐ時点における旧コンクリートの材令の経過に伴い若干の減少を示す場合がある。また、供試体の断面寸法を増加させると、打継ぎ強度も一体ものの曲げ強度と同様に低下する。 (2)旧コンクリートの打込み後12時間といった早期に打継面を粗にすることは、強度低下の原因となる。また、反対に材令が経過するほど、打継面の処理作業は困難となるため、最適な時期を見いだすことが重要である。 (3)ポリマーセメントモルタルを用いて打継目施工を行う場合には、14日間といった長期間のオープンタイムが許されるため、モルタルを塗布した後で鉄筋工および型枠工等を実施し、その後に新コンクリートを打込むことも可能となる。 |
PDFファイル名 | 011-01-1122.pdf |