種別 | 論文 |
主題 | CFRC合成部材の耐荷性能と寸法変化に関する実験的研究 |
副題 | |
筆頭著者 | 片平冨二夫 (住友金属工業) |
連名者1 | 白川潔(住友金属工業) |
連名者2 | |
連名者3 | |
連名者4 | |
連名者5 | |
キーワード | |
巻 | 11 |
号 | 1 |
先頭ページ | 855 |
末尾ページ | 860 |
年度 | 1989 |
要旨 | まえがき コンクリートと鋼材とを複合化した部材が各種の用途に用いられている。これは引張に弱いというコンクリートの欠点を鋼材により補った合理的な構造部材であり、RCやSRC等の大型構造部材の他にも、高速道路の橋桁の補修工法として鋼板をコンクリートの周りに接着したものや、鋼板とセメント板とを複合化した二重床用パネル等多種に渡っている。一方、コンクリートやモルタルそのものの強度向上を図ったものとして繊維補強があり、鋼繊維、ガラス繊維、炭素繊維等が実用化されている。 既報では、炭素繊維補強セメント(CFRC)と鋼板とを機械的アンカーにより一体化させた合成梁の強度特性を調査し、ほぼ全塑性モーメントまで耐力を発揮させられることを示した。ここでは、このCFRCと鋼板とからなる合成部材(パネル)の耐荷力におよぼすCFRC物性、機械的アンカーの形状、間隔の影響およびCFRCの乾燥収縮による合成部材の寸法変化について明らかにしたのでその結果につき報告する。 まとめ CFRCと鋼板とをアンカーにより一体化した合成部材の強度特性および寸法変化について調査し、以下の結論を得た。 (1)適切な間隔(本実験では50mm以下)のアンカーにより一体化したCFRC合成部材は完全合成板の80%以上の剛性を有し、全塑性モーメントを超える耐力を有する。ただし、このためにはCFを2vol%程度混入する必要がある。 (2)CFRCと鋼板とを一体化した場合、CFRCの乾燥収縮により合成部材にはそりが生じるが、CFRCに膨張材を混入することにより、そりをなくすことが可能である。 |
PDFファイル名 | 011-01-1146.pdf |