| 種別 | 論文 |
| 主題 | 炭素繊維の巻付けによる既存鉄筋コンクリート部材の耐震補強 |
| 副題 | |
| 筆頭著者 | 小畠克朗 （大林組） |
| 連名者1 | 勝俣英雄 （大林組） |
| 連名者2 | 田中常雄 （三菱化成総合研究所） |
| 連名者3 | |
| 連名者4 | |
| 連名者5 | |
| キーワード | |
| 巻 | 11 |
| 号 | 1 |
| 先頭ページ | 861 |
| 末尾ページ | 866 |
| 年度 | 1989 |
| 要旨 | 序 炭素繊維は高強度、高弾性、軽量、高耐久性などの構造材料として優れた性質を有しているが、土木建築分野で単に既存の材料、例えば、鋼材の代替として用いるのは、経済的な側面から困難である。すなわち、使用に際しては付加価値が必要であり、それを筆者らは「既存構造物の耐震補強」に求めた。耐震補強においては構造物機能の維持と構造性能の向上との整合性が重要であり、炭素繊維の価格は、特別、問題にならない。 この論文では、既存鉄筋コンクリート柱の表面に炭素繊維をスパイラル状に巻き付けて横補強筋を増設し、柱のじん性能を高める工法に関して、その耐震補強効果の評価において重要な (1)炭素繊維の素材強度 (2)部材のせん断強度とじん性能を検討した結果を示す。 まとめ 炭素繊維およびこれを巻付けた鉄筋コンクリート部材に関する実験から次のことが分った。 (1)炭素繊維ストランドを巻付けた部材のせん断強度は、(1)式によってその強度を評価すれば、「指針式」で平均的には定量化でき、特に、破壊モードの判別においては有効である。 (2)炭素繊維ストランドを巻付けた部材のじん性能(終局部材角)は、(2)式によって安全側に評価できる。 (3)炭素繊維ストランドの応力集中を緩和する手段として、断面の隅角部を半径3cm以上の円弧状に面取りする方法が有効である。 |
| PDFファイル名 | 011-01-1147.pdf |