種別 論文
主題 中空円筒はり部材の曲げ破壊性状
副題
筆頭著者 小柳洽(岐阜大学工学部)
連名者1 六郷恵哲(岐早大学工学部)
連名者2 小山秀紀(岐阜大学大学院)
連名者3 縄田初夫(東海コンクリート工業)
連名者4  
連名者5  
キーワード
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先頭ページ 39
末尾ページ 44
年度 1989
要旨 まえがき
PC鋼材を使用したPCパイルやPCポールの靱性(高荷重レベルにおける変形性能)を改善するには、スパイラル筋による横拘束効果を高めることが一般に有効である。しかし横拘束効果が大きすぎる場合には結果としてPC鋼材の破断が生じるため、PC鋼材の延び能力(破断時までのひずみ量)を改善したり延び能力の大きい鋼材とPC鋼材とを組み合わすことが有効とされている。また十分な横拘束が行われていても圧縮側鋼材の座屈により破壊に至る場合や、スパイラル筋の破断に至る場合がある。そこで本研究においては、PCパイルやPCポールの強靱化手法を確立することを目的として、鋼材量やコンクリート種別を変化させ、高強度スパイラル筋により構拘束した中空円筒はり部材の曲げ破壊性状について実験的に検討した。まず、作製ならびに試験が容易な小型はり供試体を用いて、スパイラル筋ピッチ、鋼材種別、コンクリート種別、中空部内径等の各種要因の影響について検討した後に、これらの要因のうちで特に重要なスパイラル筋のピッチの効果について実物大はり供試体により確認した。
まとめ
硬質紙製型枠を用い実験室で作製した中空円筒断面をもつ小型はり供試体(外径20cm、長さ250cm)と、遠心力成形により工場で作製した実物大はり供試体(外径60cm、長さ800cm)の載荷試験を行い、次の結果を得た。(1)小型はり供試体の曲げ試験より、スパイラル筋で横拘束した場合では、プレーンコンクリートを用いた中空断面の場合に比べ、鋼繊維補強コンクリートを用いた場合や中実断面の場合には、荷重−変位曲線の形状には違いはみられなかったが、破壊モードが圧縮側鋼材の座屈から引張側鋼材の破断へと変化した。(2)小型はり供試体、実物大はり供試体ともスパイラル筋のピッチが小さいほど最大荷重は大となり、変形能が大きくなった。(3)スパイラル筋のピッチ等を変化させることにより、軸方向筋として用いる鋼材を有効的に活用するよう破壊モード(圧縮側鋼材の座屈、スパイラル筋の破断、引張側鋼材の破断)を制御した断面設計を行うことが可能である。
PDFファイル名 011-01-2004.pdf


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