種別 | 論文 |
主題 | 曲げと軸力を受けるRCはりの破壊性状 |
副題 | |
筆頭著者 | 小柳洽(岐阜大学工学部) |
連名者1 | 六郷恵哲(岐阜大学工学部) |
連名者2 | 岩瀬裕之(関ヶ原工業) |
連名者3 | 近藤吉信(岐阜大学大学院) |
連名者4 | |
連名者5 | |
キーワード | |
巻 | 11 |
号 | 2 |
先頭ページ | 45 |
末尾ページ | 50 |
年度 | 1989 |
要旨 | はじめに 軸力を受けるRC曲げ部材の破壊性状に及ばす横拘束効果を実験的に検討する場合、一般に軸力を加えるための、大規模な装置を用いる場合が多い。本研究においては、RCはりの断面の中心部にアンボンドPC鋼棒を埋め込み、その綱棒を油圧ジャッキで引張ることで供試体に一定の軸圧縮力を加えて曲げ試験を行い、横補強筋の間隔の違いあるいは軸力の大きさの違いによる、RCはりの曲げ靱性の変化を明かにするとともに引張鉄筋の塑性最大ひずみを表すパラメーターとして提案されているタフネス指数γの値と比較検討を加えた。また同一断面のRC短柱の圧縮試験から求めたコンクリートの応力ひずみ曲線のモデルを用いてRCはりの荷重−変位曲線のシミュレーションを行い、得られた解析結果と実験結果とを比較した。 まとめ (1)供試体の中心部にアンボンドPC鋼樺を配置し、そのPC鋼棒を手動式の油圧ジャッキで引張り、一定の軸圧縮力を加えることで、軸力を受けるRCはりの曲げ試験を簡便に精度よく行うことができる。(2)コンクリートの応力ひずみ曲線にRCはりと同一断面のRC短柱の圧縮試験の結果を用いて、軸力を有するRCはりの曲げ荷重−変位曲線のシュミュレーションを行い、実験値とよく一致する解析値が得られた。(3)軸力がRC部材に加わる場合、軸力の値の増加により曲げ靱性値は低下する。横補強筋の間隔の違い(横拘束効果の違い)によって、軸力がRCはりの曲げ靱性値に及ぼす影響の度合は異なる。(4)軸力Nの増加によるRCはりの曲げ靭性値の低下を、タフネス指数γによって表すことができる。 |
PDFファイル名 | 011-01-2005.pdf |