種別 論文
主題 アンカースリップの影響を考慮したPC梁部材の緊張解析
副題
筆頭著者 上田正生(北海道大学工学部)
連名者1 和田俊良(北海道職業訓練短期大学校)
連名者2 広瀬雅明(東急建設札幌支店)
連名者3  
連名者4  
連名者5  
キーワード
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先頭ページ 109
末尾ページ 114
年度 1989
要旨 はじめに
著者らは先に、曲線テンドンを有するP C梁部材のための精・粗2種の有限要素を開発し、その基本的な解析法と適用性について報告した。本論文では、既報の要素のうちの精密要素に基つき、テンドンとシース間の摩擦およびアンカースリップによるプレストレスの減衰の影響をも容易に考慮しうるP C梁の緊張解析手法について記述し、二・三の数値計算例を掲げて若干の検討・考察を行うことにする。
まとめ
本論文では、著者らが先に報告した曲線テンドンを有するPC梁要素を用いて、テンドンとシース間の摩擦による緊張力の減衰をも考慮したP C梁部材の緊張解析を行うための2種の手法について記述し、数値計算例を掲げて若干の検討・考察を試みた。本論文で得られた結果を要約すると以下のようである。(1)テンドンのアンカースリップのない場合、本論文で提示したA)、B)2種の手法は殆ど同一の値を与えるが、手法の適応性を考えると、アンカースリップの影響をも容易に考慮し得ると言う点で、緊張力と摩擦力分布を共に内力として取り扱う後者のB)の手法の方が優れている。(2)梁の変形のテンドン曲線形状への影響を無視しても解析結果には殆ど変化がみられないが、シースによるコンクリート断面の欠損を無視すると撓みが過小(本論文の計算例では梁中央点で6%弱)評価されるので、正確を期するにはこれを考慮する方が賢明である。(3)アンカースリップの影響区間長の計算法等、既往の慣用法は、より精密な本解析法と比較すると多少精度は劣るが、実設計という観点からすれば十分な精度を有している。
PDFファイル名 011-01-2016.pdf


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