| 種別 | 論文 |
| 主題 | 高強度コンクリートを用いたRC部材の耐力と耐力算定式 |
| 副題 | |
| 筆頭著者 | 境有紀（東京大学大学院） |
| 連名者1 | 遠藤芳堆（東京大学大学院） |
| 連名者2 | 小谷俊介（東京大学工学部） |
| 連名者3 | 青山博之（東京大学工学部） |
| 連名者4 | |
| 連名者5 | |
| キーワード | |
| 巻 | 11 |
| 号 | 2 |
| 先頭ページ | 121 |
| 末尾ページ | 126 |
| 年度 | 1989 |
| 要旨 | はじめに 鉄筋コンクリート造建物の高層化に伴い、圧縮強度500kgf/cm2程度以上の高強度コンクリートの開発、実用化に対する要求が高まっている。しかしながら、高強度コンクリートおよび高強度コンクリートを用いたRC部材の特性については不明な点が多く、これらの特性を積極的に生かした設計を行なうためには、高強度コンクリートを用いたRC部材の耐力を的確に把握する必要がある。そこで本研究では、普通強度コンクリートを用いたRC部材について提案されている耐力算定式、あるいは高強度コンクリートについて提案されている応力−歪曲線のモデルを基にした解析と、過去に行なわれた高強度コンクリートを用いたRC部材の実験結果を比較することによって、その適応性および修正すべき点について検討した。なお、本研究で対象としたのは、梁と柱の曲げ耐力とせん断耐力で、各々についてひび割れ耐力、終局耐力について検討した。付着割裂耐力および壁、接合部については高強度コンクリートを用いた部材の実験がほとんどなく、本研究では対象外とした。 まとめ 普通強度コンクリートを用いた部材についてされている設計式あるいは高強度コンクリートについて提案されている応力−歪曲線のモデルを基に解析した値と、過去に行なわれた高強度コンクリートを用いた部材の実験結果を比較した結果、次のことがわかった。1)普通強度のコンクリートのひび割れ耐力の設計式は、本研究が対象とした範囲の試験体については、ほぼ高強度コンクリートについても適用可能である。2)高強度コンクリートにおいても平面保持を仮定した曲げ解析によって普通強度のコンクリートと同等の精度で曲げ終局耐力が算定可能である。3)中心圧縮試験の結果による拘束コンクリートの応力−歪曲線をもとに算定した曲げ終局耐力は、その応力状態の違いから曲げせん断実験の値よりもやや小さくなる。4)修正荒川mean式はコンクリート強度が大きくなるとせん断終局耐力をやや大きく、指針式はやや小さく評価する。5)鉄筋コンクリート造建物の終局強度型耐震設計指針に示されたせん断終局強度の算定式は、横補強筋量が少ない範囲では、過小評価となる。 |
| PDFファイル名 | 011-01-2018.pdf |